出版社内容情報
三百年前、諸葛孔明は「天機府」という調停組織を設立し、
魏、蜀、呉の三分天下を維持していた。
しかし、「天機府」の大将軍である孔明の子孫--諸葛永継が野心家たちによって殺され、
天下は再び戦乱の世となった。
死んだはずの諸葛永継であったが、謎の先祖の魂に取り憑かれたことにより、
不思議な瞳と異能力を手に入れ復活を果たした。
そして、彼と同じように、不思議な瞳と異能力を持つ武将が次々と現れ、
新たな三国時代が幕を開ける。
感想・レビュー
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空のかなた
17
諸葛孔明が魏呉蜀のバランスを保ち天下泰平のため設立したのが「天機府」。この天機府の大将軍である孔明の子孫--諸葛永継が表紙イラストの武者。謀反で殺されたはずが復活?いわくありげな曲者、孔明の玄孫の諸葛敦に取り憑かれ、敵をなぎ倒しつくすあたりから俄然面白くなる。霊が永継の身体を操っている際の「眼」の書き方が巧い。魅力は先の展開が読めないことと、永継を守る二人の少女戦士「寸呂」「寸爻」が文句なしに強くキュートで先が楽しみ。ただひたすら生き延びろ、このフレーズがこだまする。2024/04/03