出版社内容情報
ほんの2分ほどのお昼のニュースで流れたのは、弟の死を伝えるものでした。
職人気質でお酒を飲むと財布のヒモがゆるくなる父、
肝が据わっていてよその子でも平気でしかり飛ばす母、
思春期をこじらせて素直になれない姉、
そして自由奔放でヤンチャだけど誰からも好かれた弟。
どこにでもあるような家族の風景が、
警察からの一本の電話によって一瞬にしてもろく崩れ去ることに…。
肉親を突然失ったある家族が、
再び歩き出せるようになるまでをつづった
描きおろしオリジナルコミックエッセイです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆるまる子
12
(2023年52冊目)作者の実弟がバイク事故で亡くなった実話について、やっと向き合えるようになり書いたとの事。事故の詳細について思い出しながら書く作業はとても辛かったと思う。当たり前に生きていた家族が突然いなくなり歯車がかわる。交通事故は本当に悲しい。現在は結婚して子供がいる作者は、夫と喧嘩をしても出かける時は必ず「いってらっしゃい」と見送る、後悔しないように。今を大切に生きようと気づかせてくれる。(2021年/KADOKAWA)2023/02/23
emtb
3
お母さんがとても強いと思った。口さがない近所の人達の目に耐え、加害者の青年も責めず、相手の保険会社とも闘う。警察の調書にも目を通しバイクの盗難の記載がないことにも追及する。どんなに辛くても息子の名誉のために。著者自身も多感な時期に弟を亡くし、自分も辛いし、両親の悲しみを見てきた辛さもあって、たくさんのことに傷つきながらも頑張ってきたのがよくわかる漫画だった。描くのは相当辛かったと思う。2022/08/16
ami
1
号泣しました。 やっぱりバイクって、ルールを守って 運転していても運転手からは見えにくかったりするので事故になってしまうんですね。。。 悲しすぎる2022/05/19
みやび
1
☆42021/11/24
尾原道場
0
特にバイクは、事故即命にかかわる。気を付けねば。2023/05/11