感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かがみん
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難しい。時代背景以前にイェイツの思想を理解していないと、詩の読解はできない。「鷹の井戸」より抽象的で、詩の完成度は格段に上がっているのも要因か。何はともあれ、訳者の中林氏は良い仕事してる。2011/10/31
hiro
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生が死に、死が生にうねり、聖が俗に、俗が聖にうねり、渦巻き、旋回し、螺旋状に解き放たれる。自身の苦悶も軽やかにうねり、たゆたう。イエイツ最後の詩集。「ケルトの薄明」から始まった詩人イエイツがここまで来たことに驚きと感動を覚えた。愛に引き裂かれた女達へも慈しみに満ちているが、イエイツが激しく愛し、何度も求婚しながら撥ね付けられつづけ、おまけに粗野な男と結婚してしまって、そのショックでしばらく詩が書けなくなってしまったというMaud Gonne モード・ゴンへの逆オマージュか・・・2018/12/08
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