出版社内容情報
テムズの橋下にイタリアの銀行頭取が吊された! 目撃した日本人の男と女。国際金融にからむ怪事件を背景に緊迫の逃避行が始まる
内容説明
霧のロンドン―。テムズ川にかかる橋に、イタリア最大の銀行頭取が吊るされた。真夜中の奇怪な出来事を目撃した日本人カップル―フィレンツェに留学中の助教授と、カトリック信者の美しき人妻。たちまち2人は、P2組織のマフィアに追われる身となった。スリリングな恋の逃避行。実在の怪事件を背景に描く大型推理長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しーふぉ
21
上巻はイマイチでしたが、下巻への種蒔きと信じて下巻へ。2021/12/26
スノードロップ
16
実在の事件である「P2事件」をモチーフに描かれた長篇。ロンドンで最初の事件が起こるまでに本全体の半分以上の頁が割かれていて、最近のスピーディーな展開の物語に慣れている身にはやや冗長に感じられますが、やはりそこは松本清張。読ませます。ホテル側が宿泊客の個人情報をいとも簡単に教える描写に時代を感じました。事件の全容は未だ霧の中。下巻へ続く。2021/03/19
uchi
2
最初はマフィアものかと思うほどのストーリー展開だったがじわじわと話が変化していった。下巻へ。2021/08/19
Yonda
0
松本清張らしからぬ海外ハードボイルド(?)作品。 下山事件の海外版と思えない訳でもないのですが、ちょっと説明が過ぎるのではないかしら。いつものほうが好みです。 2017/01/10