日本文学の大地

個数:
  • ポイントキャンペーン

日本文学の大地

  • 提携先に在庫がございます【僅少】
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    (※複数冊ご注文はお取り寄せとなります)
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫状況は刻々と変化しており、ご注文手続き中やご注文後に在庫切れとなることがございます。
    ◆出荷予定日は確定ではなく、表示よりも出荷が遅れる場合が一部にございます。
    ◆複数冊をご注文の場合には全冊がお取り寄せとなります。お取り寄せの場合の納期や入手可否についてはこちらをご参照ください。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784046533319
  • NDC分類 910.2
  • Cコード C0091

出版社内容情報

大地の生命を表現する歎異抄。背後に流れる霊を直感する萬葉集。驚異的な軽さを装いながら欲望の深淵を覗き込む東海道中膝栗毛……。名作古典が描きだした、現世を超えて横溢する力と霊に迫る。異貌の古典文学案内!

内容説明

魅力的な日本文学を生み出した「大地」とは?画期的な文学案内にして、古典と現代思想の豪華な饗宴!自由闊達に、そして軽快に、日本の傑作古典文学の地層の奥ふかくにダイヴし、自然と文化が溶けあう日本人の「心的空間」を描きだす!

目次

源氏物語―権力のポルノグラフィー・「桐壷」より
万葉集―1 背中の後ろを流れる霊/2 越境するポイエーシス/3 ある「終わり」をめぐる歌・天皇の歌、ほか
新古今和歌集―幽玄の神秘主義・「仮名序」ほか
歎異抄―大地に知を棄てる・「第二条」ほか
東海道中膝栗毛―驚異的な軽薄・「初編」より
松尾芭蕉―人間の底を踏み抜く・「奥の細道」ほか
栄花物語―女が歴史を書くということ・「あさみどり」より
日本霊異記―国家を超えるカルマの法則・「下巻・第二十六話」より
蜻蛉日記―リビドーの裏地に描かれた女性文学・「天歴九年」より
雨月物語―「婬」の自然思想・「貧福論」より
太平記―1 イデオロギーとテクノロジーのカオス/2 カタストロフィの予兆・「人見本間討死の事」より
井原西鶴―1 恋する換喩/2 恋愛の純粋構造/3 崩れゆく可能世界・「好色一代男」より
大鏡―道長、擬制の成功・「道長・長徳元年」より
宇治拾遺物語―打ち棄てられ、地を這う「餓鬼」と「聖」・「清徳聖奇特ノ事」より
夜の寝覚―精神分析としての物語・「巻四」より
日本書紀―老獪なる国家建設の書・「推古天皇・十二年」より
近松門左衛門―人形、悲劇の化身「曽根崎心中」より
禅竹―中世的思考の花・「明宿集」より
謡曲江口―菩薩としての遊女・「江口・後場」より

著者等紹介

中沢新一[ナカザワシンイチ]
1950年、山梨県生まれ。明治大学野生の科学研究所所長。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。宗教、哲学、芸術から科学まで、あらゆる領域に思考を展開する思想家、人類学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

メタボン

28
☆☆☆ これを読んで古典が読みたくなるとは思えないし、独自の切り口は面白いが、首をひねらざるをえない。ただ、宇宙や大地といった大きな捉え方が、八百万の神様を信仰する日本文学の土壌には確かにあっているとは思える。その意味で中沢氏得意の「ダイブ」を行ったその意気は認めよう。新古今和歌集に感じる幽玄、傀儡(くぐつ)=遊女と能の世界、井原西鶴の換喩、東海道中膝栗毛の軽みと男色など、深めたいテーマが見つかったのは良かった。2019/03/31

mittsko

9
相変わらず、中沢先生の本はとても面白い(^^) 『新編 日本古典文学全集』の月報に載った作品解説を集めた一冊。「いままでの国文学の先生がたのぜったいに書かないような斬新な解説」という謳い文句はまちがってはいない。中沢思想の面白さにはいくつかの局面があるが、本書で見事に開陳せられているのは、変化と普遍、歴史と構造、人間とカミとのあいだの個別具体的な交差のあり方を示してみせるところ、だろうかな。その手際に、やっぱり心底感服するのでありました。こんなところから、日本文化入門をするのも乙でありましょう…!2018/01/18

勝浩1958

9
古典を読むにはそれなりの覚悟が必要だと感じているので、私はいままで瀬戸内寂聴訳『源氏物語』と池澤夏樹訳『古事記』と『歎異抄』を少しかじったくらいです。 原文ではもちろん読めないし、この著者の中沢氏のような学識もないので、読んだといっても表面をなぞった程度です。これから読んでみようと思ったのは、『宇治拾遺物語』と『雨月物語』ですね。その時代のひとたちがなにをどのように感じ、考えていたのかが理解できれば、なお一層古典への興味は広がるのでしょうね。このような解説書が求められるのもむべなるかな。2015/05/06

owlsoul

8
西洋近代の強力な原理が輸入される以前の日本では、自然と文化が連続したものとして認識されていた。本書は古典文学の読み解きを通して、日本古来のアニミズム的価値観に光を当てる。この世は霊的な力に満ち溢れ、その力の流動によって自然の豊穣も社会の繁栄も生み出されると考えられた。『万葉集』ではその力を言霊に感じ入り、松尾芭蕉は俳句から機知のユーモアを排することで、その力との交流を試みた。『蜻蛉日記』は流動性を断たれた女性の心に溜まった澱の発露であり、浄瑠璃の人形は抗えぬ運命の力によって突き動かされる人間を表象していた2024/03/23

suzuki hirokazu

6
ずっと読み継がれてる文学作品の思考回路を辿っていくのが楽しい。驚異的軽薄さの背後に人間の深淵を垣間見せる「東海道中膝栗毛」の考察が、現代人の僕とって直球ど真ん中で突き刺さりました。定住は無理なんやろうなぁ。2015/03/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9261579
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。