線の冒険―デザインの事件簿

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  • サイズ A5判/ページ数 301p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784046216533
  • NDC分類 757
  • Cコード C0070

内容説明

「線」をめぐる鮮烈な体験。気にも留めていなかったさまざまな線が、視覚世界を刺激します。

目次

規格化された線
ひび割れ線
魔方陣の線
饒舌な線
神風と空爆
線状地図
垂直の快感と恐怖
線状人間
立体化する線
筋の線
壁の記憶と直線
恐怖の視線
旋回する線
前線と速度
二分割線
骨組み線

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

どんぐり

73
線は文字や図や絵を描くための基本要素。規格化された線、ひび割れ線、タテヨコ斜めの数字の和がすべて同じになる魔方陣の線、記号化した線、旋回する線、地下鉄路線図、骨組み線など、点が動くことによってできる軌跡がドラマを生む。かつて軍事用としてトンネルが民間に転用され地下鉄となったその路線図、ビートルズ〈アビー・ロード〉に使われた横断歩道とポール・マッカートニーの裸足、中世ヨーロッパのペスト伝播図、十字形の回転し始めの残存を形にした卍とナチス、ギリシア神話の勝利の女神ニケ(Nike)に由来するNIKEのロゴ→2022/07/02

nbhd

18
おもしろかった。道教のくねくねした呪術的な歩き方である禹歩(うほ)から、首にむかって垂直に落下するギロチンまで、あらゆる線をあつめた線の博物誌、線の海だ。たくさんの線をあつめて、書いたのは松田さんというデザイナー(diagramsというデザインで知られる←これスゴイ!)。ひととおり読んで見て分かったのは、曲線と直線の性格の分類。曲線は、感情的で呪術的で不合理で説明不可能。直線は、理性的で論理的で合理的、わりと説明できそう。幾何学やグラフィカルな題名が多い松本清張がかつてデザイナーだったって初めて知った。2017/04/27

tom

17
線というものをターゲットにして、著者の博識を語る本。ここまでバラエティ豊かに「線」を語れるものよと驚いてしまう。面白いことがたくさん書いているけれど、思わず目が入ってしまったのは甲骨文字の「宦官」。男性器の右に人の伸びた手がある。3000年前の文字。彼の国すごいなあとため息をついてしまう。2022/08/01

とびを

5
数学の本かと思ったら、そうでもなかった。2022/05/21

qwel21

2
さまざまな「線」をめぐる話をあつめた一冊。松田さんのこのシリーズは図版が大量に使われており、パラパラ見ているだけでもとても刺激的。小口に現れる絵も素敵です。2010/08/19

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