出版社内容情報
石母田正(1912年から1986年)歴史学者。
青年時代にマルクス主義に傾倒し、非合法運動にも参加するが、その挫折を経て歴史学研究を志す。日本社会を変革する可能性を歴史の中に探り、『中世的世界の形成』『歴史と民族の発見』『日本の古代国家』といった著作を世に問うて戦後の歴史学を牽引した。本書は石母田の著述の背後にある思想やマルクス主義運動との関わりを丹念に読み解き、「革命の歴史家」たるその実像を鮮やかに浮び上がらせていく。
内容説明
歴史家は社会を変えられるのか。戦後歴史学の旗手が見据えた過去と未来。
目次
はじめに―評伝を書く
序章 革命と転向
第1章 白樺派からマルクス主義へ
第2章 暗い時代に
第3章 戦後歴史学の幕開け
第4章 英雄時代論争
第5章 敗北という経験
第6章 階級国家の死滅論
終章 可能性としての英雄時代論
結語―革命と実証、石母田正の希望のかたち
著者等紹介
磯前順一[イソマエジュンイチ]
1961年生まれ。文学博士(東京大学)。現在、国際日本文化研究センター教授。専攻は歴史・宗教研究、ポストコロニアル研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
浅香山三郎
9
2023年刊。石母田の人生を丹念に辿り、石母田の生家の背景や、西欧マルクス主義の影響に注目、更に戦前・戦中の渡部義通・松本新八郎・藤間生大らとの勉強の場を通じて、石母田の戦後の活動の基盤が培はれる過程を示す。石母田の『中世的世界の形成』以前の歩みを戦後の民族・英雄時代論へ接続し、社会情勢の下での知識人の歴史=世界認識を通じての苦闘として、石母田史学を読み直す。石母田を核に戦後歴史学の諸課題の連続と不連続を炙り出す本書の軌跡は、著者自身の戦後歴史学研究の格闘の賜物である。2025/05/27
takao
4
ふむ2024/04/29
uehara
1
『中世的世界の形成』『日本の古代国家』『歴史と民族の発見』等で知られる歴史学者・石母田正(1912-1986)の「革命の歴史家」としての評伝。天皇制イデオロギーとの対決からくるマルクス主義の歴史化の独自の成果たる「英雄時代論」の、マルクス「交通」の読み、ニーチェやディルタイの影響(民衆あるいは民衆生活は代弁者なくして語りえない、ゆえに柳田とは異なる)、政治的文脈とその変遷等がやはり興味深かった。2024/08/04
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