内容説明
会計ソフト会社である駒沢商会でトップセールスになった宮前久美は、「お客さんが喜ぶ商品を創り出したい」という想いを実現させるために商品企画部へ異動を申し出る。しかしそこで出会った与田誠に突きつけられたのは、「顧客絶対主義」の落とし穴だった。彼女は日本企業が抱える課題―「高品質・多機能、でも低収益」から脱却できるのか?MBAマーケティング理論が学べる商品開発ストーリー。
目次
アメリカの鉄道会社はなぜ衰退したのか?―事業の定義
「お客さんの言いなりの商品」は売れない?―顧客絶対主義の落とし穴
顧客の要望に100%応えても0点―顧客満足のメカニズム
値引きの作法―マーケットチャレンジャーとマーケットリーダーの戦略
キシリトールガムがヒットした理由―バリュープロポジションとブルーオーシャン戦略
スキンケア商品を売り込まないエステサロン―競争優位に立つためのポジショニング
商品を自社で売る必要はない―チャネル戦略とWin‐Winの実現
100円のコーラを1000円で売る方法―値引きの怖さとバリューセリング
なぜ省エネルックは失敗してクールビズは成功したのか―コミュニケーションの戦略的一貫性
新商品は必ず売れない?―イノベーター理論とキャズム理論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
としP
21
事業定義の仕方は「顧客中心主義」である。それは、「顧客が当社の商品で何を実現させたいのか」という基準で成り立つものである。顧客の言いなりになるのではなく、顧客が気づかない課題を考え、解決策を創造することが求められる。マーケットリーダー以外が、価格競争で立てるケースは極めて稀。そこで、バリュープロポジションを狙う。バリュープロポジションとは、①自社が提供できる価値であり、②顧客が望んでいる価値、そして③競合他社が提供できない価値である。この3つが成立する領域である。2017/06/05
おやつ
4
漫画としてはいまひとつ楽しめませんでしたが、マーケティングの基礎がわかりやすく書いてあると思います。2017/06/07
光久 佑一
4
再読。マーケティングに携わったことは全くないのですが、単に経済分野に興味が湧いて、衝動買いした本です。マーケティング理論について、素人の僕でも分かりやすく説明されています。ストーリーもなかなか面白くて、読みやすかったです。では、次巻へ。2016/08/04
如水
3
物を作れば売れる時代から物に何かを求められる時代になった今日この頃。んじゃぁ『求められる物とはなんぞや?』の答を導いてくれる一冊です。こ〜ゆ〜類は小難しい本より漫画が一番!と僕は思ってます。但し熟読が必要。自分の血肉になる迄読み込んで下さい。僕も読み込みます。2017/06/03
みやこ
2
漫画だとストーリーが分かりやすく、すっと入ってきますね。文字と比べると情報量は減ってしまいますが…。あとこういう系のマンガの主人公の気の強すぎる女性が多い説…。この本はその先駆けな気がするなあ。2020/06/13