出版社内容情報
「般若心経」は全文262文字の大変短いお経だが、そこには「大般若経」600巻の深遠な教理が要約されている。そして今や、心経は一宗一派を離れ日本人全体の人生感、日々の生活に密着している。その魅力や謎に迫る。
般若心経1300年の長い歴史をひもとき、その軌跡と美をたどるのがこの書のテーマである。ベストセラーを続ける小社の既刊本『あなただけの般若心経』『あなただけの観音経』に続く第3弾。この本には8大特色があるので、それを紹介したい。まずその1は、歴世の心経写経の名品17点を原寸大中心にカラーで再現したことである。空海、最澄をはじめ後桜町天皇、良寛などの名品を観賞していると、まさに心経の世界に没入することができる。その2は名品それぞれについての新説を織り込みながらの詳術、その3は空海、良寛などの名筆を迫力満点の超拡大写真で紹介していることであろう。一字一字に託された書のすばらしさを心ゆくまで堪能できる。その4は、心あたたまる極彩色の経絵を、場面説明付で35カット一挙掲載している。平安時代末期の紺紙金泥で描かれた「大般若経」の見返し絵が土台となっているだけあって、絵からあふれ出るやさしさに心洗われるようである。その5は、心経の謎と秘密をコラムで解明していることだろう。日本の心経に入っている「一切」のナゾ解きなど、ミステリーを読んでいるようである。その6は、筆者がすすめる写経の心得と写経会・写経教室の案内。その7は四季折々の美しい自然
内容説明
歴世の心経写経の名品17点を、原寸大を中心にカラーで再現。名品それぞれの全貌を、著者の新説を織り込みながら詳細に解説。空海、良寛などの名筆に、迫力満点の拡大写真で迫る。心あたたまる極彩色の経絵を、場面説明つきで多数掲載。なぜ「一切」が入っているのかなど、心経の謎と秘密を「コラム」で解明。筆者がすすめる写経の心得と写経会・写経教室のご案内。四季折々の美しい自然に抱かれた写経の寺・慈光寺ガイド。写経の原寸大お手本―「隅寺心経」「良寛の心経」「かな心経」―の3点つき。
目次
貝葉梵字心経
紫紙金字集王書心経
隅寺心経
空海書 破体心経
伝空海書 仁和寺旧蔵心経
最澄 紺紙金字集字心経
伝空海書 鼠跡心経
紺紙金字心経
紺紙金字一字宝塔心経
近衛家煕書 一字紅蓮心経〔ほか〕