出版社内容情報
幕末期の志士を支えた女性たち、鹿鳴館に舞った社交界の華、外国人が撮らえた日本女性、艶やかな名妓・花魁たち、日本初の美人コンテスト、大正期のモダンガールまで。
内容説明
近代日本を生きた女性たちの軌跡を鮮やかな古写真で振り返る。掲載資料249点。華族から花柳界、美人コンクールまで、日本女性の美の原点。
目次
1章 幕末・維新の風雲を生き抜いた女たち(天皇家・将軍家の貴人たち;最後の藩主夫人と姫君たち;維新の志士を支えた女たち;「異人」の愛した女性たち)
2章 明治の新時代を駆け抜けた女たち(鹿鳴館で花咲いた女性たち;明治の元勲と女性たち;新生日本を創ったパイオニア)
3章 写真家の見た幕末・明治・大正の女性(有名写真家が撮らえた美人たち;写真が語る明治の女性風俗;ゴードン・スミスと明治日本)
4章 明治・大正のグラビアアイドル(花魁のいた風景;絵はがきになった名妓たち;日本の元祖アイドル総選挙)
5章 女たちの大正デモクラシー(ハイカラからモダンへ;実業界に羽ばたいた大正レディ;大正時代の華・大正三美人)
著者等紹介
津田紀代[ツダノリヨ]
ポーラ文化研究所学芸員。30年以上にわたって東西の化粧文化の比較研究、及び各地の美術館での化粧文化の展覧会を企画する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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剛腕伝説
14
幕末・明治・大正の美女写真集。ハーフであるシーボルトの娘・楠本イネ(オランダオイネ)よりも、クオーターである孫・高子の方が西洋人の顔立ちに近いのが面白い。。明治24年には百美人展が開催され評判をとった。明治40年には新聞紙上で美人コンクールが開催された。全国一位の末弘ヒロ子や2位の金田ケン子は現代風の美人。大正時代になると、現代の美的感覚に近い美女がもてはやされている。小さい目をしたこれまでの美女より、目鼻立ちがスッキリしている。2022/11/03
みかさ
9
幕末、明治、大正の時代を動かした女たちの写真が説明とともに載せられていてとてもわかりやすかった。絵はがきになった美女たちの絵はがきを欲しいと思った。2014/09/14
baアタマ
5
2014年。将軍家、公家から明治の元勲、維新の志士たちの妻(妾妻)や当時のアイドル芸者さん…。ポーラ文化研究所の学芸員さんが監修しているだけに、当時の髪型や服装について解説も多い。短い文ながら魅力的に時代を生きた女性たちが沢山いたことも知ることができて興味深い。ちなみに表紙は大正の芸妓さかえさん。美しいねえ。2015/03/28
のり
4
たたずまいや醸し出す雰囲気が美しい。着物や髪型にも注目しました。鮮明なカラー写真ならなお綺麗でしょうね。髪型の作り方、維持の仕方が気になります。2015/11/19
カナコ
3
昔の美女たちの写真集。着物姿が美しい。今も昔も美人は目の保養ですな~。2014/10/07