内容説明
本をこよなく愛する少女リィナは、エルグリッド大陸図書館で働く新米司書。館内では「モグラ」と蔑まれる地階位に入れられてもめげず、先輩司書ジーンにしごかれていた。だが、友人が呪われた「魔本」に捕らわれ、リィナの日常は一変する。図書館には「魔本」と戦う司書―“読解の異能者”が潜むことを知ってしまった上、自分にも特別な力があると告げられ…!?第9回ビーンズ小説大賞読者賞受賞、異色のダークファンタジー。
著者等紹介
隼川いさら[ハヤカワイサラ]
7月25日生まれ。富山県出身。第9回角川ビーンズ小説大賞読者賞受賞。「リーディング」(受賞作改題改稿)にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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合縁奇縁
39
大陸図書館で働く新米司書リィナは、悪名高い地階位に配属されてもめげず、先輩司書ジーンに師事する。物語の舞台は、図書館が一国を成すほど、本の存在が非常に重要なものとされる世界。物語は良いんだけど、設定が詰め込みすぎなうえ、状況説明がとても分かりづらかったです。最近のビーンズ文庫は王族の身分を偽った人が出るのが多いな。故人になってたり。2018/12/17
翔(かける)
30
魔本を読解し浄化する力・リーディング、という設定に惹かれて手に取りました。図書館が七階層と地階に分かれているところなんて、ゲームのダンジョンみたいでときめきます。ただ、肝心の魔本浄化の描写が頭に入ってこなかった。自分の読解力が落ちたのかと思っていたけど、他の方の感想を読んで、私だけじゃないんだと安心しました。総じておもしろかったですが、3巻完結なのは納得です。2018/04/16
ダージリン
22
デビュー作ということですが、読みやすく、勢いもあり、設定も好みでした。一筋縄でいかない個性のアニエスとヴェルネルさんが面白い~。続巻もあるということで、次も楽しみにしてます!2011/08/21
nana
21
表紙の可愛さと司書に惹かれて読みましたが、視点がいきなり変わったりするのでちょっと読みにくかったのと、思ったより内容が重たかったかな。2016/09/24
作楽
10
いい図書館ですね・・・閉鎖されてるんですよね。残念!後半の魔本との対決は、読まなくても分かってしまう展開でした。でも、図書館とリーディングは面白かったので、よかった気がします。2014/04/03