内容説明
父・ブロワ侯爵の思惑により、突然遠く異国の修道院“ベルゼブブの頭蓋”に幽閉されてしまったヴィクトリカ。一弥は、衰弱していく彼女を救うべく、ひとり大陸横断列車で修道院へと旅立った。その日、魔力の祭典“ファンタスマゴリアの夜”で起きた、不審な殺人事件をきっかけに、裏の顔が見え隠れし始めた修道院―。その水面下では巨大な陰謀が進行していた。果たして、二人の運命は…。極上ミステリー、緊迫の第5巻。
著者等紹介
桜庭一樹[サクラバカズキ]
2000年デビュー。03年スタートした「GOSICK」シリーズがヒット。07年『赤朽葉家の伝説』で日本推理作家協会賞、08年『私の男』で直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りーぶる
31
ヴィクトリカを大人にした感じ…。母コルディアは本気で恐ろしく美人なんだろうと容易に想像できます。コルディアの言葉に愛がありすぎて、このシリーズ初、涙ぐんでしまいました。九条くんも何か急成長❤「ぼくのヴィクトリカ」とかもう、赤面しますけど!迎えに行くと決めた九城くんと、「遅い!」と怒るヴィクトリカの絆はもう揺るがないですね。あんなけ罵倒されて尚ヴィクトリカっていうMっぷりもたまりません。赤い箱の秘密と今後の行方がきになりすぎます。今回アヴリルは出番なし。仕方ないですね。2014/11/28
こかげ*ゆるゆる
19
いろいろ胸の痛む巻。でもヴィクトリカの心は久城くんが、久城くんの心はヴィクトリカが埋めていけるよね。事件はまだ続いてるから、早く次いかなきゃ!2014/02/19
ダージリン
19
連れ去られたヴィクトリカを一弥が迎えに行き、再会シーン・・・良かったなあ。ヴィクトリカの愛情表現は相変わらず不器用だけど(笑)。ふたりが口に出して絆を確認する話!他にもいろいろあったけど、そこが重要~(笑)。2011/11/22
まりもん
15
突然学園から姿を消したヴィクトリカを心配する一弥。グレヴィールが荷物運びを頼まれたことで、ヴィクトリカを連れ戻す決意をするあたりやっぱりこの2人は一緒にいるべきだと思ってしまった。 ヴィクトリカも一弥を父のオカルト省から守る為の態度をとったりと実はお互いに思い合っていることも解ってよい話だった。 コルデリアもヴィクトリカをちゃんと愛していることもわかったしね。2011/10/06
いっこ@SR推進委員会
14
お姫様奪還と言えば屈強な戦士。頼れる仲間。強い武器。だけど一弥にあるのはトランクいっぱいのドレスと御菓子と、想う気持ちだけ。ヴイクトリカの気持ちも絡み合って切ない。セシル先生って狙いすぎたキャラで苦手意識あったけど、あまり登場しないくて大事さがわかった。ヴイクトリカをちゃんと子ども扱いできる人って必要だったんですね。2012/03/09