内容説明
憧れのマイホームを手に入れた主婦・加代子だったが、街のいたるところに書かれた“らくがき”に悩まされていた。消しても消しても翌日には再び現れる奇妙ならくがきは、いつしか加代子の家の中にまで現れて―「らくがき」。ほか、異星人との不思議な交流を描く「ウニトローダの恩返し」、失踪した人間たちの行き着く先は?「楽園行き」、連続変死事件の鍵を握る黒頭巾の男の目的とは!?「送り火」。あなたをアンバランスな世界へ導く4つの物語。大人気ドラマが完全ノベライズで登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
225
あの往年の『ウルトラQ』のノベライズ作品。さすがにリアルタイムでは観れませんでしたが、再放送で何度が拝聴させていただきました。近年(2009年)にカラー化されたものを放送されました(ニコニコ動画)が、自分的には、あのモノクロのほうが雰囲気があって好きです。とくに、あの往年の大スター石坂浩二さんのナレーション(初代ウルトラマンでもやっている)が良かった。好きな作品は『ゴメスを倒せ!』『マンモスフラワー』『ペギラが来た!』『カネゴンの繭』『1/8計画』『あけてくれ!』で、中でも『あけてくれ!』は怖かった。2021/10/13
Bugsy Malone
61
2004年のドラマ「ウルトラQ dark fantasy」の全26話のうち4話のノベライズ。新設定なので前「ウルトラQ」の登場人物とは変わっているのが少々寂しいものの、 SF的な「らくがき」に始まり、ホッコリする「ウニトローダの恩返し」、まさにdarkな「楽園行き」ラストは桜の花びらが幻想的で心にじんと来る「送り火」。 ドラマ版を補う様な説明や心情描写もあり、短編小説としても充分面白かったです。2016/09/02
Yu。
23
落書き消しに囚われた主婦に更なる恐怖が訪れる‥「らくがき」。下町人情と宇宙人との絆が地球を救う 「ウニトローダの恩返し」。愛する者達を悲しませてもソコを求めた彼等に待ち受ける“あまりにもな”現実‥「楽園行き」。自分もその時が来たらそうしてもらいたい‥「送り火」。といった四編から成るダークファンタジー。。そりゃないだろう⤵⤵⤵な「楽園行き」と、ソレとは真逆な「送り火」は得に印象深い。2022/07/26
じゅんぢ
21
ウニトローダの印象が強すぎて、他の作品が霞んでしまった。2019/12/31
KANEO
15
2004年に放映された同名の深夜特撮ドラマ全26話の内4篇がノベライズされ収録されている。オリジナルの『Q』は怪獣、宇宙人がメインの『アウターリミッツ』的な作風だったが、『df』ではそれらの要素が鳴りを潜め『トワイライトゾーン』に近い印象を受ける作品に仕上がっている。 オリジナルとはまた違った魅力があって結構気に入っていたっけ。しかし何故本書は地味目なお話ばかり選抜されたのか。悪くないけどもう少し派手目なのも読みたかったのが正直なところ。2014/12/26