出版社内容情報
野外から密室へ――性愛の「聖地」はどう変わってきたのか
終戦直後、皇居前広場は巨大な野外性愛空間だった!? かつてカップルは愛し合う物陰を探して東京中を徘徊していた。しかし、待合、ソバ屋、円宿、ラブホテルなどの施設が誕生し、日本独特の意匠をこらした空間で結ばれるようになる。性行為専用の空間を持ち、趣向を求めるのは日本だけに見られる現象である。なぜ屋内を好み、意匠にこだわるようになったのか。日本人の男女が愛し合う場所の変遷を辿る、性愛空間の文化史。
第1章 森の恋人たち
第2章 芸者たちと、待合と
第3章 ソバ屋のできごと
第4章 円宿時代
第5章 鏡と風呂
内容説明
終戦直後、皇居前広場は巨大な野外性愛空間だった!?かつてカップルは愛し合う物陰を探して東京中を徘徊していた。しかし、待合、ソバ屋、円宿、ラブホテルなどの施設が誕生し、日本独特の意匠をこらした空間で結ばれるようになる。性行為専用の空間を持ち、趣向を求めるのは日本だけに見られる現象である。なぜ屋内を好み、意匠にこだわるようになったのか。日本人の男女が愛し合う場所の変遷を辿る、性愛空間の文化史。
目次
第1章 森の恋人たち(皇居前広場;『ぬれずろ草紙』の女たち ほか)
第2章 芸者たちと、待合と(待合とラブホテル;男のあそびと水商売 ほか)
第3章 ソバ屋のできごと(場所えらび;ソバ屋へもくる芸者 ほか)
第4章 円宿時代(郊外へ;円タクと、円宿と ほか)
第5章 鏡と風呂(戦後復興;クラゲのさかだち ほか)
著者等紹介
井上章一[イノウエショウイチ]
1955年、京都府生まれ。京都大学工学部卒業、同大学院修士課程修了。現在、国際日本文化研究センター教授。専門は風俗史、意匠論。1986年『つくられた桂離宮神話』(講談社学術文庫)でサントリー学芸賞、1999年『南蛮幻想』(文藝春秋)で芸術選奨文部大臣賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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