出版社内容情報
たいめいけんの初代店主が、洋食やで起こる日々の出来事、師匠や兄弟子に教わった心遣いなどを綴ったエッセイ。戦前、戦中、戦後と姿を変えていく東京の街、一軒の洋食やから、変わらぬ下町の人情を描き出す。
内容説明
昭和6年、東京下町に開業した洋食や「たいめいけん」。初代店主が、修業時代に親方から教わったこと、著名人たちとの交友、一風変わったお客さんの思い出、小皿料理やオムレツほか、お店で出した人気メニューの工夫などを、気取らない言葉で綴る。戦争を経て変貌していく街の中、変わらぬ味で人を迎え続けた老舗洋食やの定点観測で、下町の人情を照らし出す―。三代目店主・茂出木浩司氏の特別寄稿を加えた待望の新版!
目次
1(たいめいけんのルーツは「西支御料理処」泰明軒;「おい、しん公、なべを八百屋で買ってこい!」 ほか)
2(昔の出前にはサービス精神がこもっていたもんです;海老フライの旦那と大盛りの旦那 ほか)
3(皿に残った料理を見るのは料理人にはつらいもんです;ステーキのソースでご飯を食べるのがまた格別 ほか)
4(ホット・ビールを飲むとほんとにホッとします;あたしは料理人、なにがなんでも食べなくちゃ ほか)
著者等紹介
茂出木心護[モデギシンゴ]
1911年、東京生まれ。明治学院中等部を中退。1927年、泰明軒本店に奉公。1931年4月、中央区新川に「泰明軒」として独立開業。1948年、日本橋の現在地に移転、店名を「たいめいけん」と改める。電話によるお料理相談、「日本凧の会」の世話役など多方面で活躍。1978年6月、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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