出版社内容情報
遂にシベリアに出兵した日本軍だが、革命で変動極まりないロシア情勢は、ニコラエフスクの皇軍全滅の悲報に新日露戦争を覚悟する
内容説明
《平和》・《革新》・《デモクラシー》三大キー・ワードに集約される大正年間はその近代性の萌芽を如何にして枯渇させていったか。今日的課題を秘める全五巻の(三)。
目次
1 英国政府、シベリア出兵を日本に要請
2 外に出兵問題、内に米騒動
3 第一次世界大戦の終幕を告げる鍾
4 シベリア権益と朝鮮独立運動
5 混迷するロシアを傍観する連合軍
6 オムスク政府の崩壊と列強の撤兵
7 ニコラエフスクの日本軍撃減さる
8 日露前線は一触即発の危機