出版社内容情報
俳句界の名物編集者が、時には子弟のように叱咤を受けながら目のあたりにしてきた、俳人たちとのエピソード。俳句にかけるその人生が、名句とともに垣間見えてくる――「泣ける」俳句エッセイ、ここに誕生。
内容説明
俳句界の名物編集者が目のあたりにした、亡き著名俳人たちの素顔。俳句に生きたさまざまの人生が、名句とともに垣間見える“沁みる”エッセイ。思い出の風景は、限りなく懐かしく、いつも少しだけ哀しい。俳誌人気連載『烏兎怱怱』+書き下ろし。
目次
深山へかへる花―藤田湘子
落葉の千駄ヶ谷―草間時彦
あとに蹤くこと―皆川盤水
石は仏に―今井杏太郎
コーヒーブレイク 恵存
かたつむり―飯田龍太
ゆつくり曇る―廣瀬直人
川のきらめく街―林徹
最後の夕日―飯島晴子
コーヒーブレイク 酒まんじゅう
あたたかき雪―上田五千石
沈黙を水音として―綾部仁喜
きのふけふ―田中裕明
およばずながら―編集者・鈴木豊一