出版社内容情報
人間にとって「性別」とは何か? 生物としての性差がどのように成立しているかの科学的な問いから始まり、女性が母としての役割を担いながらも差別された歴史とそれに対するアンチテーゼとしてのフェミニズムについて、ゲイであることの真摯な葛藤と彼らが築いてきた文化的豊かさについて、そして、人間の根源的なエロスに基づいてLGBTQ+をどのように考えてゆくのかについて。生物学から神学へ。無性生殖から有性の交換へ。人間がありのままの生/性を謳歌しようとする現代を言祝ぐ、松岡正剛渾身のセクシャリティ論。
目次
第1章 性の多様性(リン・マーグリス&ドリオン・セーガン『性の起源』四一四夜;リチャード・ミコッド『なぜオスとメスがあるのか』一八二三夜 ほか)
第2章 母・女・差別(エーリッヒ・ノイマン『女性の深層』一一二〇夜;ヨハン・ヤコプ・バハオーフェン『母権制』(上下)一〇二六夜 ほか)
第3章 ゲイ感覚で(植島啓司『男が女になる病気』七六三夜;マルク・ボナール&ミシェル・シューマン『ペニスの文化史』四三三夜 ほか)
第4章 エロスとLGBT(シャルル・ド・ブロス『フェティシュ諸神の崇拝』一七六五夜;ノーマン・ブラウン『エロスとタナトス』一二八九夜 ほか)
著者等紹介
松岡正剛[マツオカセイゴウ]
編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。70年代にオブジェマガジン「遊」を創刊。80年代に「編集工学」を提唱し、編集工学研究所を創立。その後、日本文化、芸術、生命科学、システム工学など多方面におよぶ研究を情報文化技術に応用しメディアやイベントを多数プロデュース(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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