内容説明
城北大学に編入して“月光荘”の寮生となった入埜転子は、怪談会の主催をメインとするサークル“百怪倶楽部”に入部した。怪談に興味のない転子だったが寮長の戸村が部長を兼ねており居心地は良かった。だが、寮の地下室で行なわれた儀式“四隅の間”の最中に部員の一人が突然死をとげ、不気味な黒い女が現れるようになって…。転子から相談を受けた弦矢俊一郎が、忌まわしき死の連鎖に挑む!大好評のシリーズ第2弾。
著者等紹介
三津田信三[ミツダシンゾウ]
2001年『ホラー作家の棲む家』(『忌館』と改題)でデビュー。ホラーとミステリーを融合させた独特の作風で人気を得る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
102
2作目ですが、なかなか主人公の登場する場面が出てこずにどうなるのかなあという気がしていました。大学のサークルがらみの事件で題名にもありますが、過去に起きたことがからんできます。従来の三津田さんの作品にしてはライトな感じがします。主人公とおばあさんとのやり取りが若干それらしさを感じさせることもありますが、若干不満が残ります。2024/01/16
ミステリにゃん
61
このシリーズの中でもホラー感が強めなので個人的には好き。死相学探偵シリーズは好みのものとそうでもないものが分かれるが、こういった若い人向けてシリーズにはどうしてもよくあることだろう。重厚感強めは敬遠されがちな気がするので。
Take@磨穿鉄靴
55
死相学探偵第2弾。1作目の際に主人公のガキっぷりに辟易だったけど少し成長してて安心した。途中まで出てこないし(^_^)ネ申と書いて神みたいなお遊び要素があったり前作よりイライラせず読める内容に。最近amazonprimeでトリック観てたけど通じる物がある。トリックの方が上位互換なのは間違いないが続編に期待。★★★☆☆2019/03/29
えみ
50
不気味な黒い女の気配が死を運んでくる。どこまでも不気味…。一度「怖い」と感じてしまったら原因を解明するまでその黒い女に取り憑かれてしまう。悪しきモノの仕業か?人間の仕業か?大学生の入埜転子は誘われ、怪談サークルへ入部した。が、部員5人と<四隅の間>という儀式を行っている最中に一人が恐怖を顔に貼り付けたまま死んでしまう。事件か病気かそれ以外か。まさか6人目が現れたのか。何か事情を知っていそうな部員達の心霊現象への恐怖が新たな死を呼び起こす。相談を受けた死相学探偵・弦矢俊一郎がその「死」に迫るシリーズ第二弾。2024/01/03
眠る山猫屋
46
再読。死相学探偵シリーズ2巻。学生寮で起きた連続不審死を巡る怪異。ローシュタインの回廊の実験(暗闇の中で四隅に別れた五人がぐるぐる回る)を元に、暗闇という密室で死んだ学生は事故死か殺人かあるいは呪いなのか。この実験のシーンはかなり怖い。やっちゃ駄目だよなぁ。立体リアルなこっくりさんみたいなもんだ。でも・・・ちょっとやってみたい気もする。2016/05/11