出版社内容情報
永瀬 隼介[ナガセ シュンスケ]
著・文・その他
内容説明
北関東の地方都市で起きた風俗嬢殺し。事件担当の県警捜査一課警部補・古城辰郎は、無実の男を自殺に追い込み、警察から放逐された。家族とは別居、細々と探偵稼業を始めて2カ月、彼の許に真犯人は地元暴力団という話が舞い込む。独自の調査を始めた古城は、自分が上層部に嵌められたのではという疑念を抱く…。県警と暴力団の驚愕の癒着の実態とは。そして風俗嬢殺しの真相とは。元刑事の寄辺なき闘いを描破した探偵小説。
著者等紹介
永瀬隼介[ナガセシュンスケ]
1960年、鹿児島県生まれ。大学を卒業後、メーカー勤務を経て、週刊誌記者に。91年にフリーとなり、事件ノンフィクションを中心に活躍。2000年、長編小説『サイレント・ボーダー』を永瀬隼介のペンネームで発表し、小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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きあら
21
風俗嬢殺しの捜査で無実の男を自殺に追い込んでしまった古城は、警察から追い出され探偵となる。地元の暴力団の内部抗争に巻き込まれる内に、古城は自分が嵌められた事に気づく。地方都市の閉塞感と元刑事としてのやさぐれ感でアンダーなトーンで展開され気分も落ちそうになるけど、脇役キャラに救われ、そして意外にも爽やかな最後に救われる。2023/06/24
巨峰
20
ハードボイルドを読みたくなったので読んだ。現実の警察官はもっと上手く美味しい汁をすってるんだろうな。作者が犬好きなんはわかった。2011/09/03
ひで
12
古城シリーズ第1作。根性あると言うか、無茶苦茶ですな。2016/11/01
shirou
9
暗く汚い街の描写をはじめ、登場人物もみな影があり全体的な雰囲気がアンダーです。 一瞬、爽やかそうな雰囲気を出した聡も結局は色んなモノを背負ってました。ただ、黄金郷のバアさんや特攻隊長など魅力的な脇役も登場するし、梓・貴江の母娘のおかげか、読後感は不思議と爽やかでした。2016/01/15
詩界 -うたか-
7
#読了◆古城シリーズ第2弾。ハードボイルド小説の始まり。2020/07/15
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