内容説明
13年間、無実の罪で刑務所に入れられた美しき女、クムジャが出所する。服役中、誰に対しても優しい微笑みを絶やさなかったことから「親切なクムジャさん」と呼ばれていた彼女は、自分を陥れた男に復讐するため、仲間のもとを訪ねて協力を得る。そしてアメリカ人夫妻の元に養子に出されていた一人娘ジェニーとともに、ついに男を探しだすが…。韓国最大のヒット映画を完全ノベライズ。
著者等紹介
大石圭[オオイシケイ]
1961年、東京生まれ。法政大学文学部卒。93年、『履き忘れたもう片方の靴』で第三十回文藝賞佳作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のりすけ
14
映画のノベライズ。あれ?こんな結末だったっけ?昔に観たから記憶がおぼろげになってるんやっけ?と思ったらあとがきで大石さんが「ラストは少し変えた」みたいなことをおっしゃってました。クムジャさんの娘の自己肯定力が高すぎて「そこまでくどくどと自分をほめんくてもええんちゃう?」ってなっちゃいました。2023/05/05
読み人知らず
6
クムジャさんは本当に優しい女性。最後の全員での虐殺は韓国の国民性が出ているような。せめてもの、すかっとする。2013/01/19
そのぼん
5
いつもの大石圭テイストとは違う気がします。これはこれで、面白かったです。2011/06/24
らむり
4
面白かった★★★★☆
朱音
4
同名の映画のノヴェライズ。上手くまとまっていて読みやすかった。映画は見てないんだけど、この作品って題名がうまい。普通なら「復讐」とか「忍」とかそういった系統の題になりそうなところを「親切なクムジャさん」ときたか!って感じ。無実の罪で服役し、出所後のことをも見据えて計画を練ったクムジャさんの、着々と進む復讐計画。ある意味クライムノヴェル(?)なのかも。アメリカの里子との関係とか、ラストの復讐方法とかここらへんが日本とは違うな、という印象。2006/07/22