角川文庫<br> グリーンベンチ

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角川文庫
グリーンベンチ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 250p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784043437030
  • NDC分類 912.6
  • Cコード C0193

内容説明

真夏の陽射しが突きささるテニスコートで久々に再会した母と娘。人生をやり直そうとするバイタリティ溢れる母と、秘密を抱えた娘との確執はやがて意外な展開を向かえて…。まばゆい光と熱のなかに一個の簡素なベンチを見事に配置した「グリーンベンチ」など二作を収録。家族一人ひとりのこころの闇をあぶりだし、混迷の時代になお燦然とかがやく魂の軌跡とも言うべき傑作集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

eriko*

9
戯曲は読みにくそう、と何年もまえから、わたしの本棚に眠ったままになっていた本。 でも、そんなことはなく、あっという間に読了。でも、2篇とも、ひたすら、気が滅入るお話でした。2020/11/10

kera1019

4
「グリーンベンチ」泰子の狂気よりも陽子の静けさが怖い… 泰子の狂気が濃くなればなるほど陽子の存在が深く沈殿していく。「向日葵の柩」も静かに静かに怖かったなぁ。2013/12/14

のし

4
ほのぼのとした物語なんだと思いきや・・・。あれ?どんどんえげつなくなって・・。最後は、えっ??て感じでした。個人的には面白かったです。一気に読みました。2012/09/24

がいすと

3
表題の「クリーンベンチ」の方を、昔照明班として担当してお芝居をやった事がある。 改めて「向日葵の棺」の方も読んで思ったのは――戯曲らしさは薄い。 戯曲形式で書かれた小説というのがふさわしいぐらい、地の文が多すぎるのだ。 他にないスタイルなので、試しに読むには調度良い長さ。2011/05/17

あかふく

2
「グリーンベンチ」、「向日葵の柩」。どちらも岸田国士戯曲賞を受賞する以前の作品。「グリーンベンチ」では母を描き、「向日葵の柩」では母の不在を描く。相反するものでありながら、どちらも自らを削り出すようにして書かれているように思え、筒井康隆氏の解説を読んでなるほどと思う。現実も、ある種虚構として、表象として感じられてしまうような感覚が強い。また、この作品でもひどく食に関心が持っていかれることが個人的には興味深い。2012/09/25

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