内容説明
今日まで保存され、カイロ博物館に展示されている第十七王朝のファラオ、セケン=エン=ラーのミイラ。鼻は無残にも砕かれ、後頭部が大きく陥没したそのミイラは、壮絶な死を今に伝えている。いったい、ファラオに何が起こったのか―。物語の魔術師、ラムセス・シリーズのクリスチャン・ジャックが時空を超え、紀元前一六九〇年、ヒクソスの騎馬軍隊によって支配されたエジプトを舞台に最後に残された自由の地、テーベを守るために立ちあがった十八歳の王女、アアヘテプの活躍を生き生きと描き出す。ファン待望の最新作。
著者等紹介
ジャック,クリスチャン[ジャック,クリスチャン][Jacq,Christian]
1947年フランス、パリ生まれ。ソルボンヌ大学で哲学と古典文学を学び、後にエジプト学の研究で学位を取得。17歳で初めてエジプトを旅し、以来その魅力に取り憑かれる。エジプト学者でもあり、エジプトを舞台にした数々の話題作を発表、世界的なベストセラー作家となる
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