角川文庫<br> 最後に死すべき男

角川文庫
最後に死すべき男

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  • サイズ 文庫判/ページ数 377p/高さ 15X11cm
  • 商品コード 9784042467038
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

1945年春、ヨーロッパは揺れていた。チャーチルとアイゼンハワーの確執。モスクワから睨みをきかすスターリン。ひとりの男―ペーター・ヘンケ、イギリスに抑留されるドイツ軍捕虜―が収容所を脱走した。戦時下のイギリスを潜行し、Uボートにもぐり込みヘンケはベルリンに辿りついた。彼は瀕死のナチス・ドイツで英雄として迎えられた。ヘンケにはベルリンに戻らなければならない理由があった。ヘンケとは何者なのか、彼の行動が戦後ヨーロッパの行く末を定めることになる―。激動のヨーロッパを描く感動の長編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コージ

4
凄まじい小説だった。いい物を読ませて貰った。物語は第三帝国の崩壊、ベルリン陥落の約1ヶ月前から始まる。チャーチルとアイゼンハワーの造形が厚いし両人とも熱い。特にチャーチルの発言は小説の中で語った様に喋ったんじゃないかと思わせる。それに対して主人公のドイツ軍中尉の造形は非常に薄く謎の人物として最期を遂げる。ヒトラーを描く小説は多少ヒトラーを小馬鹿にした様に描く小説が多い中、本作は非常に真面目に描いている。陥落寸前の総統官邸の地下壕に篭っているヒトラーの苦悩も伝って来る感じがした。実録映画を観ている様だった。2021/04/25

デルタアイ

3
荒廃したベルリンの様子がまるで地獄絵図のようにひしひしと伝わってきた アイゼンハワーとチャーチルの絡みはまるでノンフィクションをみてるような緊張感が伝わってきたし ヒトラーの末期の狂人さながらの様子は ナチスの崩壊と堕落をこれでもかと連想させる 物語の組立から描写にいたるまでこのページ数でよくまとまってる作品だった 面白い ☆9.02022/12/11

ドートマンダー

2
秀逸2022/07/24

タキタカンセイ

0
『ハウスオブカード』『核時計零時1分前―キューバ危機13日間のカウントダウン』のマイケル・ドブズの小説。第二次大戦末期の英国の雰囲気、チャーチル、アイゼンハワーの人物描写が魅力的。ただ、主人公の影が薄めなのが残念。主人公に協力する少女の可憐さが心に残りました。2017/12/10

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