内容説明
蒲松齢(1640~1715)は中国山東の人。家郷にあって長く狐鬼異談の怪奇を筆録した。世界四大奇書の随一。
感想・レビュー
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澤水月
12
この辺りから人名が章名になり覚えづらい。余りに凄い1編から→「賈奉雉」試験に恵まれず一生を終えた著者の屈折迸る様な不気味さ。受験生の賈に郎が進める「受かる詩」は賈の理想より「下卑た」もの。忠告を無視し落第。3年後、郎により背に意に沿わぬその侮蔑的文言を刻み付けられ、それしか考えられず試験にも書かざるを得ず、不本意な合格…賈は恥じに恥じ妻子など世を捨てる。郎は道士の元へ賈を連れて行くも欲を断つべき場で(特に禁欲指示されていないのだが…)愛する妻が来て一夜を過ごし去ったため道士の怒りかい、また下界に…(コメ続2019/05/14
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- 和書
- 林芙美子随筆集 岩波文庫