内容説明
タモリに“リスペクト”を捧げたがる芸能界の妙な空気、ワールドカップ開催で再燃する三井ゆりの野望、コカ・コーラCMに見る「さわやか」の限界…。最近のテレビ批評に加え、過去十数年間に発表された未収録の日常コラムも完全掲載。「たけしのオールナイトニッポン」をラジカセに毎週録音し、週8回は聞き返していた学生時代の話から、美容院が苦手な理由まで。ナンシーの意外な素顔も垣間見られる、ファン必読のコラム集。
目次
第1章 テレビ2001‐2002(「インパクイメージガール」は大原麗子。実は正解かも;「花田勝、NFLに挑戦」は『うるぐす』の番組企画にしか見えない;小泉孝太郎デビューCM。スタートにして終焉なり ほか)
第2章 テレビ1991‐2000(最近の内輪ネタCMはなぜ「自虐的」で「卑屈」なのか;URLのゴロ化でも「ツカサ」がやってくれた;最近のパクリCMのミもフタもなさ ほか)
第3章 世情1989‐2001(棟方志功の物まねをする小学生だった頃;『ビートたけしのオールナイトニッポン』を聴きまくっていた頃;「名古屋で一番神に近い男」「小島」のボーカル・ヒッチャメン ほか)
著者等紹介
ナンシー関[ナンシーセキ]
1962年青森県生まれ。今世紀最強の消しゴム版画家。2002年6月12日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kei302
44
キンアミで見つけた。前半は辛辣。藤木直人がお気に入りっぽい。今もご存命だったら・・・2020/09/04
cithara
10
一番笑ったのは最初のページ「お布施貯金箱mini」。ナンシーさん以外の人が描いたら、テーマがテーマだけに微妙な雰囲気になってしまうかも。解説のゲッツ板谷さんも書いていたが、ナンシーさんのものの見方は決してぶれない。彼女のような引く手あまたの売れっ子コラムニスト(兼消しゴム版画家)だと、各方面に気を使わなければいけないことがあったのではないか? でも彼女は自分の感じたままにおかしいことはおかしいと素直に綴る。彼女が今でも多くの人に支持されているのは、そんな彼女への羨望の気持ちが潜んでいるからではないか? 2019/01/03
猫丸
4
「行きつけの店」というものが苦手である、というコラムに私がいた。ナンシーと私は非常に近い。基本的に対面恐怖症である一方、誰にでもいい顔してしまうメンタリティであったと思う。2018/08/03
ルンルン
3
ナンシーさんの本は読んでしまうのがもったいなくて、古本屋で見つけたら買う、くらいの気持ちで集めてます。テレビっ子のわたしには懐かしい話ばかりで、笑いながらもノスタルジックな気分になります。2017/05/13
いけ
2
ナンシー関さんって女性だったんですね。面白かったです。これからはテレビの出演者を違った方向から見れそうです。2010/01/14