角川文庫<br> 何だかんだと

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角川文庫
何だかんだと

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  • サイズ 文庫判/ページ数 202p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041986110
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

野口五郎&三井ゆりの結婚式の「しょっぱさ」の理由、広末涼子の値崩れぶりにみる悲哀、バラエティ番組における橋田寿賀子の邪魔者感、石田純一の「とんちんかん」のルーツ、渡辺満里奈の「台湾通宣言」に潜む意図とは…。世紀をまたいでテレビ界をめった斬り!さらに芸能人のホームページも斬りまくり!21世紀を迎えても、やっぱりテレビは「とほほ」でした。天下無双のテレビ批評第7弾。

目次

第1章 テレビ各駅停車(共演者と観客に「聞こえないふり」を強いる橋田寿賀子の邪魔者感;曲解の余地は絶無。完全統一された「えなりかずき像」 ほか)
第2章 CM環状線(「桃の天然水」CMデボン青木を我々は咀嚼できるのか;誰もつっこんでくれない吉永小百合の「雪印MBP」CM ほか)
第3章 テレビ途中下車(オカマキャラ藤井隆の「破綻」と「一生懸命」が生み出す効果;「老い」て落ちこぼれた90年代バラエティの申し子中山秀征 ほか)
ギャラリー・プリント一発!(You will be bigger than me!APOU…―赤ちゃん・編;俺の海よ―サーファー・編 ほか)

著者等紹介

ナンシー関[ナンシーセキ]
1962年青森県生まれ。消しゴム版画家。2002年6月12日逝去
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

猫丸

13
単行本は2001年刊。晩年の作ということになる。忖度無用のテレビコラム。何しろ開巻劈頭が「橋田壽賀子は邪魔だな」である。これだけで凡百のコラムニストを引き離すに十分だ。本書において興味を惹くのは明石家さんまへの言及である。さんまの絶対性、影響力が「見えなくなった」という。同感である。現在のさんまが若手とカラむ際には、もはやブレーキとしてしか作用していない。たけしも同様。唯一タモリだけがまだ生きている。さんまの位置は惰性である。が、ナンシーは正確にも「でも、ここからが長いのではないか」と指摘している。2020/01/15

ビシャカナ

3
ナンシー関にとっては晩年にあたるコラム集だが、切れ味は全く衰えていない。この本で何より自分が気に入ったのは、テレビを離れてインターネットに目を向けたコラムだ。芸能人や政治家のホームページをつぶさに見通し、よくぞ気がつくなと思うことをネタにする。自分はナンシー関はテレビ業界が衰える前に亡くなってよかったなと心の何処かで思っていたが、考えを改めた。ナンシーなら芸能人のツイッターの呟き一つからでもネタを見出すことだろう。2016/11/12

地を這う円盤

1
20年近く経った"またナマモノ"が今でも褪せない。いや本書に登場する芸能人たちの何人もが褪せているが、描かれている対象への視点・着眼、批評の仕方が現代でも通じるということだ。たかがコラム、読み物じゃんのむきもあるかもしれんが、対象に合ったみんな何となく感じているぼんやりとした観点を文章化し続けるのって、かなり偉業だよ。小田嶋師匠も亡くなってしまったが、今後こういう系譜が絶やされないことを祈る。2022/08/06

koishikawa85

1
ナンシー関読み返しの8冊目。2021/07/30

ルンルン

1
表紙のハンコは「デボン青木」だそうです。桃の天然水のcmに出てたとか。誰?2017/07/08

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