内容説明
魔性の科学者が生み出した怪物たちの地獄図…古都ウィーンに跳梁するヴァンパイアの妖影…甦った幽鬼をめぐる豪華客船上の惨劇…。幻の怪奇映画をオールナイト上映するシアター“骸骨城”を舞台に描かれる、現代の異色作家による傑作連作集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bugsy Malone
73
とある波止場の映画館で『骸骨城-スクリーンの異形!戦慄の怪奇映画オールナイト』と銘打ち上映される4本の映画。名も無き怪物の前日譚、ツィターの響きが似合うあの男の後日談、永い眠りから醒めた古代の王に人を喰らう死人達。上映される映画として書かれた極上の雰囲気を醸し出す4つの短編、それらを繋ぐ小細工の効いた幕間、そのどれもが怪奇映画好きには堪らない設定であり、またウィットにも溢れた遊び心もありと、まったく読んでいてコワ楽しい連作集でした。これは大当たり。2018/11/02
Spok
4
大好きなモンスター達みんな大騒ぎ!でとても面白かった。2019/05/22
wm_09
1
全編通してのメタ形式も、予想を裏切る展開も見事。いい意味でのB級スプラッタ感がある。(清)2010/07/31
紫
0
レトロな味わいの4つの恐怖物語を幕間で繋いで悪夢のサプライズが待っている、連作ホラー短編集であります。モチーフはホラー映画。全体にB級テイストです。各短編はクラシックな雰囲気たっぷり、テンポよく進んでいきますが、それだけに物足らなさが残るかも。『フランケンシュタイン』の前日譚「解剖学者の城」が出色の出来映えです。星4つ。2013/09/27