内容説明
日向涼子は十六歳。しかし普通の女子高生ではない。チェロの天才少女として常にマスコミの注目を集め、コンサートでは日本中を飛び回る人気者なのだ。しかしそんな涼子も、恋人との関係や家族の問題に悩んでいた。ふとしたきっかけで殺人犯の君崎誠二と知り合った涼子は、彼に同情し、学校もコンサートも捨てて二人で逃避行の旅に出ることに―!チェロの名曲「白鳥」の調べに乗せておくる青春ミステリー。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。1976年、「幽霊列車」で第15回オール讀物推理小説新人賞を受賞し、デビュー。作品が映画化されるなど、続々とベストセラーを刊行。2005年、第9回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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水戸
3
設定もりもり関係性は複雑、いろんな事件が混ざり合っているけれど、サクサク読める。ドロドロの人間関係とか、意気込みゆえの大きな嘘とか、そういうものも、さらっと無理なく配置され、端的にわかりやすく、けれど登場人物それぞれが薄くない。絡み合う不倫と事件と思惑と……各人の感情や状況をコミカルに楽しめました。2019/02/20
みるくたると
3
☆32016/01/27
kaizen@名古屋de朝活読書会
3
赤川次郎の作品を期待して読む人の気が知れない。 赤川次郎作品は、暇つぶしに読む物だと思う。 赤川次郎作品の優れたところは、登場人物の透明感であって、 物語の筋書きではない。 赤川次郎作品のすぐれたところは、殺人やさまざまな社会現象を書いていても、 悪人を悪者にしきらないところにある。犯罪の裏には、もっと悪い人間がいたり、 たまたま罪をなすりつけられたり、ある人をかばったり。 報道上の悪人が、悪人ではないことを表現している。 赤川次郎作品のすぐれたところは、会話の展開が早く、 楽に読め2011/08/16
ネコタ
2
チェロの天才少女が主人公。チェロの名曲「白鳥」と共に描かれているけどそんな知識はなくても簡単に読めるミステリー。2013/06/23
yamon
2
割といい話に思えたのはその前に読んだのがケータイ小説だったから。思い返せば何の事はない普通の赤川次郎作品でした。2009/11/19