内容説明
偉大なるのほほんの大家、大槻ケンヂが指南つかまつる「のほほんのススメ」。風の吹くまま、気の向くまま、今日も世の中、のほほんだ。
目次
1 のほほん的生活のすすめ(湖のそばで犬と暮らす日々。;猿と化す ほか)
2 のほほん風人間のすすめ(欲望という名の天才、三柴江戸蔵ってなんだ!!;UFOを見た演歌歌手、山本譲二ってなんだ!! ほか)
3 のほほん流読書のすすめ(淡々と文語体で綴る戦争のはらわたの部分―『戦艦大和』;タイトルでぶっ飛ぶが、中身は意外や人間ドラマ―『宇宙人の死体写真集』 ほか)
4 ミュージック・ヌンチャク!(英国の人気バンド、オアシスの巻;『エマニエル夫人』サントラ盤 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
78
漠然と人生が怖いと毎夜悪夢に襲われ、人生に対するモコモコとした不安を感じていた当時の芥川風大槻様。久しぶりに読むと懐かしさは更に深まり、好きな世界が混沌とごった煮状態の私にとって、最早ふるさと感すら漂う、サブカル・インド・ロックンロール!そこに時折挟まれる切なさ。その温度差が大槻氏の真骨頂とも言える大きな魅力のひとつで、シリアスと笑いが並行し、シャイなのに赤裸々。人間誰しも支離滅裂だ!と、全開ではないにしても開示してくれる部分が愛おしい。(⇒)2020/06/07
♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤
54
古本祭りで購入。本書は「のほほん」をキーワードに綴る一風変わったエッセイ集。待ち合わせには2時間遅れは当たり前、知り会ったばかりでも意気投合すれば、東京から大阪までドライブ、ものの道理が通用せず、命と世間しらずの「天動説の女」のエピソードは、何回読んでも楽しくて笑える。また、「宇宙人の死体写真集」「ドラッグ・内面への旅」「大山カラテもし戦わば」等マニアックな作品の書評も面白かった。オーケンの文士としての一日を写真でみせてくれるのほほん写真館も得した気分。オーケンの魅力あふれる1冊。 2022/05/21
『よ♪』
49
のほほん。嗚呼、のほほん。…のほほん。──では、また。ウッ!(゜◇゜ )☆\(--;) オイ! いや、書きようがなくって💦エッセイです。ごった煮です。サブカルなわくわくがいっぱい♪以下、半数以上に興味あればお薦めかと──。晩年は犬と暮らす、コマコさん気になる、バンドブームは高木ブー、有頂天ケラ、ブレードランナーといえば『おやじ4つくれ』「2つで充分ですよ!」『4つだ』「2つで充分ですよ💦わかって下さいよっ💦」、A猪木と前田日明、甲本ヒロトと大仁田厚、デビルマン、ドグラ・マグラにパノラマ島、町田町蔵。2021/04/24
たくのみ
12
又吉の本をよんで、ふっと読みたくなった、大槻ケンヂ。 切なさと猥雑さにあふれたエッセイ。 とくに、赤毛のアンと、三島、乱歩が並列に登場する書評 と洋楽一言コメントが面白い。 前半なくてもよかったかも…書かれてから20年、やっぱり時代を感じてしまう。寄せ集めふうに見えて、考え抜かれた構成。 ただの、のほほんではない。2014/06/28
アサギモ
10
オーケンの本を読んでいると、自分の物の見方を変えられそうでワクワクします。本であれ映画であれ音楽であれ何であれ。こーゆうオモシロ可笑しい見方を自分を倣いたいなぁなんて事を読みながら毎回思う訳なのです。そんで本書は、オーケンオススメの小説映画音楽が紹介されてる分一層その念を感じました。ジャンルがごった煮してる所がたまりません。後は序盤のエッセイのD子さんの話が良かったです。腕に白い包帯を巻いた少女ってフレーズがグッときます。何だかんだ言ってもセンスですよね。ふぅ、のほほんと生きてみたいですねぇ。2013/07/01