内容説明
トコロテンを毎日食べていた中高生時代。やり手の会社員だった頃。そして、天職イラストレーターとして活躍する今―。沢野ひとしの生活はいつも夢と趣味を軸にまわっていく。旅、音楽、山、スキー、木工、恋等等、楽しい自由課目に次々熱中する無垢な少年のようだ。郷愁をよぶイラストとリリシズムあふれる文で綴る、「沢野少年」物語。
目次
夏の憧憬
休日
わがままな女性たち
新サラリーマン物語
愛する人へ
妻への手紙
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
32
読メ以前に読んだかも。元本は1988年。まだ昭和。椎名本のイラストでおなじみの沢野さんの、エッセイとも小説ともつかない物語。圧巻は途中の「新サラリーマン物語」。1ページほどのエッセイと2、3ページにわたるイラストのような、レトロな詩的コミックが楽しい。解説を読めば、それが現実の著者とは全くちがう世界だというから、沢野ひとしという人がますます謎めいてきた。2017/06/19
麦焼酎
2
はじめは、なんて下手な絵だ!って思うのだけれど、読んでいるうちにジワジワくる。連続性があるようでない、ないようである。タイトルにトコロテンってついているけど、読んでも涼しくはなれません。今でもコンビニやスーパーの片隅で地味ーーに売られ続けているトコロテン。天草(テングサ)という海藻、水、酢から作られていることを、はじめて知った。時間はかかるけど作り方は簡単。今でも家で作っている人はいるのだろうか。海辺の町の人とか。一度でいいから海辺の町に住んでみたい(願望)2023/07/10
カンパネルラ
1
椎名誠のイラストで知られている沢野のエッセイ。絵のイメージとはかなり違う気むづかしそうな人のように思える。結婚しているのに恋愛が多く、ちょっと変な人だった。しかし、内容はなかなか面白かった。椎名のようなおもしろかなしいものはないけど、それとはまた別な味があった2003/09/28
福
1
椎名誠の本に描かれている通りの自由な人間。合間にある男の生活の漫画が気になる。2011/01/16
クジラ
1
絵の通り、芒洋とした不思議な世界の本。サラリーマンについて、いろいろと書かれたなかに、漫画風に挿入される沢野氏の自伝?が何だかいい。それにしても沢野氏は、結婚しても自由でいいなぁ。本当なのかなぁ。2010/06/29
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