内容説明
現実のカウンセラーやセラピストの実践を紹介しながら、理論に加えて学んでおくべき基礎的な知識や考え方を、新しい研究成果にふれつつ平易に解説する入門テキスト。
目次
第1部 カウンセリング・心理療法の意義(現代社会が求めるカウンセリング・心理療法;カウンセラー・セラピストの専門性;カウンセラー・セラピストの教育訓練;カウンセラー・セラピストの働く現場)
第2部 心理面接(カウンセリング・心理療法とは;カウンセリング・心理療法の過程;カウンセリング・心理療法の効果)
第3部 アセスメントと予防(カウンセリング・心理療法における心理アセスメント;予防と健康増進)
まとめと今後の展望
著者等紹介
金沢吉展[カナザワヨシノブ]
生年、1955年。現在、明治学院大学心理学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
morinokazedayori
30
★★★★★カウンセラーの特性や働き方、面接の基礎など、知りたい情報が詰まっていてとても参考になった。2017/10/10
1040
0
再読。エビデンスベースの心理療法の習得を志向する初学者は必読。心理療法はなぜ効果があるのか。心理療法が悪化をもたらしてしまう可能性があること。セラピストの発達段階など、実証的研究に基づいた議論がふんだんになされています。新時代の心理療法に関する教科書といえるでしょう。各章の最後についている文献案内に従って、発展学習を進めるのがよい。2011/04/03
なっしー
0
学部生向けであるため、平易な文章で、内容も易しめである。興味深いのは、カウンセリングの効果について書かれていることである。しかし、よく見ると、日本での研究がほとんどないこと。やはり日本は諸外国と比べ、カウンセリングは非常に遅れているのだと思う。カウンセリングは文化による影響も受けるから、海外での効果がそのまま日本でもあてはまるわけではないと思う。それから、カウンセリングの進み方も洋介のように、見事に進む方が少ないだろう。そのあたりもこれからなろうとする人は、現実を知ることになるだろうか。2019/01/09
Toshiaki
0
仕事でカウンセリングの知識が必要になり、入門書として本書を手にした。学部生向けの教科書、また複数の著者による分担で書かれていることから、章によっては淡々とした記述も多い。とはいえカウンセリングや心理療法の理論と実践について基本的な事項を一通り知るにはちょうどよい分量と内容である。2018/07/14