内容説明
1986年初頭。円は凄じい勢いで高騰を続け、日本経済は世界経済の奔流の中で突出し、日本市場も世界のあらゆる経営者達から注目を集めていた。国際経営コンサルタントとして世界を駆け回る男、坂本純一は米国と日本の巨大企業の掛け橋として日夜奔走を続けている。ふとしたことで知り合った混血美女、速水絵里香もまた自動車メーカーのM&Aを遂行すべく交渉を続けていた。そして、いつしか純一と絵里香の間に芽生えた熱く、切ない想い…。世界と日本、愛と仕事の狭間に生きる人間達を、第一級のビジネスマンでもある著者が、ワールドワイドな視座から描く国際ビジネス・ロマン。