出版社内容情報
畜産業界のおさえておきたい基礎知識を完全網羅
最新データでよくわかる!
畜産の歴史から経営、制度、流通についてなどの基本情報を、図解を交えてわかりやすく解説。
和牛の値下がりや牛乳余り、円安による飼料価格の高騰が与える影響など、ニュースで取り上げられる気になるテーマについても掘り下げます。
畜産業界のすべてがわかる入門書。
内容説明
飼料価格の高騰など、国際情勢の変化に翻弄される日本の畜産業。最新情報が満載!畜産を読み解くと現代社会が見えてくる。
目次
第1章 食べ物としての畜産物を知る
第2章 生き物としての家畜を知る
第3章 畜産農家の特徴と経営を知る
第4章 畜産物の流通と消費動向を知る
第5章 世界の畜産と国際貿易について知る
第6章 日本の食を支える畜産の新しい動きと可能性
著者等紹介
田島淳史[タジマアツシ]
筑波大学名誉教授。1957年生まれ。1987年にミネソタ大学大学院博士課程修了(Ph.D.家畜生理学)。専門は畜産学、家禽学、農学教育論。筑波大学農林学系助手、助教授、同大学生命環境系教授を経て現職。同大学農林技術センター長、全国大学附属農場協議会会長、日本家禽学会会長などを歴任。2007年に全国大学農場教育賞、2012年に日本家禽学会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えも
16
コンパクトな本ながら、畜産物、家畜、農家経営、流通消費、国際情勢からアニマルウェルフェアやジビエなどの最新情報まできっちり網羅されている。今年度の出来事(コロナ禍の影響や飼料・卵価高騰)も記載されて、まさにタイムリーな1冊!▼この春、関係業界に入社する新採クンにとっては、いいテキストになるんじゃないかな?2023/03/26
kenitirokikuti
10
図書館にて▲乳牛の排泄、糞50kg/日、尿15kg/日(メタンのげっぷを500L/日)、肥養豚は各3kg/日ずつ、鶏は150kg/日の糞尿混合物を排泄する▲かつて「かしわ」と呼ばれた鶏肉は牛や豚よりも高級であった。今は昔…▲すき焼きが「わが家のご馳走」だった70'sまで、牛肉の7割は家庭で調理された。反対に豚や鶏はかつて外食や加工食品の割合が高かったが、現在では半分ほど家庭で調理される▲昆虫食。コオロギが知られているが、家畜用飼料としてミズアブも。二酸化炭素排出量の関係で牛飼いが代償として虫を飼うのかも?2023/02/25
66 (Audible オーディブル毎日聴いてます)
7
図書館の新着本の棚に並んでて、何となく手に取ったのだけど、予想以上に面白かった。埼玉県東松山市あたりの「やきとり」は豚のカシラ。え?😅三元豚とは、品種ではなく、三元交雑種、のこと。日本の畜産業のコストは飼料費の割合が大きい。これは、輸入飼料を購入して与える「加工型畜産」主流だから。(だから昨今の飼料費高騰は影響が大きいんだ、とようやく理解。)あとはスマート畜産のページの「バーチャルフェンス」は驚き。昨日たまたま牧羊犬がわりにドローンを使う話を読んだところだったのだけど、それより上ではないか。図書館本2023/03/21
gachin
0
鶏関連の部分だけ読んだ。/ 2020年度冬の鳥フルで3%と過去最大の殺処分。ヒトにも感染するし強毒型も存在した。鶏肉は九州で生産消費が大きい。日本は一人あたりの鶏卵消費個数が世界2位。鶏は肉卵ともに、日本では自給率が高いが、飼料は外国頼み。スマート畜産はまだまだエネルギー面などリスクに脆弱。2024/12/09