内容説明
朝吹和彦は、33歳、独身。四条にある宝石店の店長である。女性と付き合った経験は豊富だし、仕事柄いろいろな女性をみてきた。そんな彼が、美しくスタイルのいい、落合麻弓に心を奪われた。だが、関係のあったクラブホステスのルミが殺されたことにより、窮地に立たされた。続いて第二の殺人が…。しっとりしたたたずまいの古都京都を舞台に、本格ミステリーの女王が放つ、長編ミステリーの傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おけいはん
6
宝石店の男性店長が主人公のストーリー。山村美紗は女性主人公が多いので珍しい。主人公の男性は、移り気で余計な一言が多いし、自惚れが酷い。物語には容疑者となる代議士、弁護士、大学教授、社長がでてくるが、この時代背景なのかそれとも作者の設定なのか、社会的地位がある職業にはなぜか警察が介入できない。なんやそれと思う(笑)そして主人公がペラペラと情報を色んな人に喋る(笑)苛立ちつつも、犯行のトリックなどは面白くやっぱり山村美紗がすき!色とりどりの宝石が登場するので、欲しくなってしまった。ルビー、買っちゃおうかなー。2020/05/11