内容説明
信仰に基づく理想的な社会の建設を目指して新天地に渡ったピューリタンたち。白人とインディアン、開拓者たちと滅びゆきし者の運命は激しく交錯する。新世代の若者たちとインディアンの人種を超えた絆、ロマンス、そして復讐劇…フェミニズムの文脈でも再評価著しい激動と葛藤の歴史ロマンス大河小説。
著者等紹介
セジウィック,キャサリン・マリア[セジウィック,キャサリンマリア] [Sedgwick,Catharine Maria]
1789‐1867。19世紀前半のアメリカを代表する女性作家。マサチューセッツ州ストックブリッジ出身。生涯独身を貫き、兄弟たちに支えられながら執筆活動を続けた
高野一良[タカノカズヨシ]
1959年生まれ。首都大学東京教授。アメリカ文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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優希
50
アメリカの原点を見たようでした。白人とインディアンのこえることのできない絆が美しかったです。開拓者たちと滅びゆく人の交錯する運命に胸を締め付けられました。激しい激動と葛藤を描き切った作品だと思います。2021/08/21
星落秋風五丈原
28
事の始まりはホープの養父となるウィリアム・フレッチャーとホープの母アリスの悲恋だ。二人はいとこどうしで愛し合っていたものの、ウィリアムはピューリタン、アリスの家は国教徒の家系だった。ウィリアムと同じ名前の伯父は、アリスとの結婚のためならば、ウィリアムは改宗してくれると軽く見ていた節があったがウィリアムの意思は固くかえって二人は駆け落ちを決意。しかし激怒した伯父はアリスを別の男性と結婚させる。ウィリアムはアメリカで結婚して息子エヴァレルもいた。フレッチャー家には他にリーダーの娘マガウィスカと弟オネコがいた。2023/08/04
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- 和書
- ぼくらは海へ 偕成社文庫