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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yoshida
113
6巻では日本人のものの見方や、現代まで続く民族性にも言及し興味深い内容となった。史実では確かバードは当時40代後半。また、朝鮮や中国にも旅をする筈なのでギャップはある。それでも日本奥地紀行を漫画化し、世に知らしめた本作の功績は大きいと思う。火事の被害と復旧の早さ。一喜一憂しない当時の世相は、物質が豊かになった現代とはまた違うものを感じる。ただ、困難な状況や滅びを淡々と受け入れる姿を評するバードの言葉は、その後の日本の敗戦や、東日本大震災の被災等への日本民族の達観と言おうか、諦感と言うものを感じた。良作。2019/07/15
なっぱaaua
40
今巻も面白かった。秋田県を巡る旅。脚気、火事、紙漉き、葬儀と当時の文化と風習を知る。脚気、当時はビタミンB1の欠乏なんて分からなかったもの。伝染病と言われる程、当時大流行して恐れられていたのよね。和紙は日本の誇れる文化だったということ。これは嬉しい。葬儀の話は、今でも葬式のしきたりは面倒だけど、当時こんなにもやる事があったとは。葬儀屋さんの有難みが分かります。「辛いこと程笑って話すのがこの国の礼儀作法」か、ここまで強く残ってないけど、今の日本にも多少あるかもな。小林さんはこの後の展開の鍵になるかな?2019/08/18
るぴん
34
レンタル。紙漉き体験や火事や葬儀まで、バードさんの体当たりな旅は続く。小林先生、面白いなぁ!バードさんがどうしても今回蝦夷地まで行きたがる理由は…。そうだったのかぁ。何となくバードさんに魅かれていた伊藤もショックだよね。2019/09/18
水無月彦丸&ティアラ・ロウ
34
脚気という病気に対する態度とか医療法、火事の際の立ち直りの早さ、紙漉きのすごさ、葬式の作法など、そうだったの?と思いつつ読んでました。参考資料がイザベラ・バードの日本紀行だけではない気がするんですけどね。にしても、実在したバードさん、40代だったはずなんですが、この作品だと結婚してない…20代として書かれてるのだなあとラストで痛感した。恋愛モノ要素絡めないでほしい…ほんと…2019/07/18
まめむめも
26
初読。火事、紙漉き、お葬式。当時の日本人の中に、異人を差別せず日常を見せてくれた人がいたから、回り回ってこうして昔の日本人の生活を今の我々が見ることができる。嬉しい。2019/08/01