角川文庫<br> 月下天使―ドールズ

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角川文庫
月下天使―ドールズ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 656p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041704271
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

盛岡市にある喫茶店・ドールズ。経営者の月岡真司の一人娘・怜の身体の中には、過去の事故をきっかけに江戸の天才人形師・目吉が棲んでいる。このドールズのアルバイトに聖夜という女性が加わった。明朗快活、警察学校で剣道を教えるほどの腕前という彼女の胸のうちに密やかに渦巻くのは悲壮な決意だった。彼女との出逢いが目吉たち一行を恐るべき魔物「箱神」との対決へ導く。稀代の名キャラクター・目吉を襲う最大の危機。

著者等紹介

高橋克彦[タカハシカツヒコ]
1947年岩手県盛岡市生まれ。美術館勤務を経て、83年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。その後、『総門谷』で吉川英治文学新人賞、『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、『緋い記憶』で直木賞、『火怨』で吉川英治文学賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

80
新たな仲間を加えての第4巻。それぞれミステリー、サスペンス、ホラーとテイストの違う中編3篇だった。特に「導きの道」のスケール感はすごい。目吉センセーの蘇りの謎がこんなところにあったとは…。もう警察の出る幕ではないな。香雪さんが出ないのもちょっと寂しい。次はいよいよ最終巻。恐ろしいラスボス相手にどんな闘いが繰り広げられるのだろう。2020/08/31

文庫フリーク@灯れ松明の火

48
智内兄助で統一された角川文庫の表紙。手持ちの『ドールズ』奥付は平成9年。前作『闇から招く声』が平成16年。文庫化待ちわびたシリーズ4作目。小学生の月岡怜の体に、間借りするかの如く甦った江戸時代の天才人形師(化け物細工師)泉目吉の名推理・・のはずが「導きの道」では時空越えた伝奇小説になりそう。月下天使・金森聖夜の紹介?が中心ですね。予想外の展開でしたが続編『夜の誘い』連載中と解説に。まだまだ目吉センセー読めそうなので、早く単行本にまとまって欲しいものです。久々に『ドールズ』から再読したいなあ。2011/09/28

つーこ

44
シリーズ最初はホラー要素満載だったのに、シリーズが進むに連れて徐々に普通の推理小説っぽくなって、本作の前半はちょっと退屈〜〜って思っていましたが、後半スゴいことになってる!本シリーズで一番のホラーです。すっごく怖くてスピード感もあって、後半は一気読みでした。ホラーとか怖くて嫌いだったのに、目吉センセーのせいでホラー体質になっちゃったのかな〜。2019/07/16

はつばあば

44
不動の本棚5番の目吉さん。最初のドールズが出版されてから何年たつのでしょう。本の色まで焼けて・・(?_?)。それでも目吉さんが忘れられなくて一気読み。天使のような聖夜が持つ凄腕にニンマリ、私にも教えてよと。その聖夜と目吉さんの追うカタキは霊異を操る函神様。「歴史は一冊の本」とのたまい私達を手玉に取っていると云う函神。私達の未来は過去の過ちを繰り返す事を望んではいない。が、幾度となく歴史は繰り返されている。最終章が文庫になったら全部を読みなおしたい2015/08/02

RIN

33
泉目吉シリーズ4作目。前作から随分時間が経っているので(7年?)筋はほとんど忘れているのに、登場人物のキャラは意外に思い出すものだ。高橋克彦さんらしい土着な伝奇ミステリと江戸の空気感がマッチして好きなシリーズだったのだが、本作で路線変更か?恩田陸さんの常野物語シリーズが最終『エンドゲーム』で「えっ!?」だったのと同じような唐突感で唖然茫然。篠田真由美さんの『龍の黙示録』テイストに変貌。それはそれで嫌いではないけれど目吉センセーがそこへ行く?戸崎先生がすっかり管巻く居酒屋オヤジになっているのもショック・・・2014/03/18

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