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出版社内容情報
『鉄腕アトム』のすべてを貴重な資料・図版を駆使して描いた手塚プロ資料室長の名著、新装版。手塚記念館「アトム展」公式図録。
内容説明
地上最大の手塚漫画博士が貴重な資料・図版を駆使しておくる、ファン必携の永久保存版。宝塚市立手塚治虫記念館、マンガ連載開始70周年「ぜ~んぶ鉄腕アトム展」公式図録。
目次
第1章 アトムの生いたち
第2章 鉄腕アトム登場
第3章 アトムのすべて
第4章 アトムの世界
第5章 手塚治虫のアトム構想ノート
第6章 鉄腕アトム、世界のヒーローに
第7章 鉄腕アトム全話解説
第8章 その後の鉄腕アトム
第9章 手塚治虫、アトムを語る
著者等紹介
森晴路[モリハルジ]
1952年、長野県松本市生まれ。前手塚プロダクション資料室長。学生時代には手塚治虫ファンクラブの2代目会長として活躍し、77年、手塚プロダクションに入社。『手塚治虫漫画全集』全400巻(講談社)をはじめ数々の手塚作品の編集に携わり、復刻版書籍などの解説・解題の執筆も多数行なう。長年にわたって資料室長を務めたが、2016年、現職のまま逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
80
鉄腕アトムの誕生年に出版された本の新装版。アトムに関する情報がたっぷり詰まっている。単行本で描き変えられたカットも多く掲載されている。鉄腕アトムは、単純な正義の味方ではなく、いつも悩んでいた。手塚治虫もそういうアトムを描きたかったようだ。人気となったアニメが手塚治虫でもコントロール出来なくなり、時代の空気を吸いながら様々な形へ変貌していく。アトムの歴史は手塚治虫の苦難の歴史でもある。それでも、私はアトムが好きだ。現在底本となっているというサンコミックス全巻を蔵書しているので、読み返したくなった。2022/06/10
けんとまん1007
41
「空を超えて~ラララ・・・」頭の中で、流れてくる。やはり、アトムは印象に残っている。登場するキャラクターもいい。そんなバックボーンにも触れられていて、懐かしさがこみ上げてくるだけなく、新しい発見もある。それにしても、手塚治虫さんは巨人だし、先見の明があったのだと再認識。2022/06/06
チャーリブ
34
豊富な図版を用いて「鉄腕アトム」の歴史をふり返っている。前身の「アトム大使」が雑誌「少年」に登場したのが1951年。脇役だったアトムを主役として翌年に「鉄腕アトム」の連載がスタート。63年からはテレビアニメが放映され、平均視聴率30%という空前のアニメブームを作り出す。しかしその粗製乱造な作品に対して作者の手塚は否定的だったようだ。アニメは66年に終了。68年には雑誌「少年」が休刊し、マンガ「鉄腕アトム」も(後継作品群はあるが)実質的に終了。この戦うヒーローは、高度成長期の企業戦士の理想像と重なる。2022/07/29