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角川文庫
衛生博覧会を求めて―荒俣宏の裏・世界遺産〈3〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 291p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041690437
  • NDC分類 498
  • Cコード C0195

内容説明

「衛生博覧会」―それは、今は無き驚愕の博覧会である。「衛生知識の普及」を意図した催事だったが、その展示物はなんと解剖模型や疾病患部模型、局部までリアルに作り込まれた蝋人形など、実にエロティックでグロテスクなものだった。当時の貴重な写真や図版を多数掲載し、世界各地で開催された“幻の博覧会”の実態に迫る。好奇心を刺激し、スリリングな知の冒険に誘う「裏・世界遺産」シリーズ、待望の第3弾。

目次

イントロダクション(前口上―衛生博覧会はなぜ誕生したか;好奇心の宝庫か、教育の殿堂か ほか)
第1部 衛生博覧会とは何か(「博覧会」と「衛生」の出会い;ドレスデン方式と展覧会化のプロセス ほか)
第2部 衛生模型たちはどうつくられたか(死体は生きている;死体保存の精神 ほか)
第3部 見せる苦悩、見られる快楽(ロンドンの見世物小屋を探る;シーボルトの人魚も加わる)
第4部 衛生博覧会へ行こう(解剖標本館の悪夢「オノレ・フラゴナールと恋人」;幻の衛生博覧会再訪「シュピッツナー人体を見世物にした男」 ほか)

著者等紹介

荒俣宏[アラマタヒロシ]
1947年、東京生まれ。慶應義塾大学卒。作家・博物学者。85年に刊行開始された小説『帝都物語』シリーズ(角川文庫)は、500万部を超える大ベストセラーとなる。87年『帝都物語』で第8回日本SF大賞受賞。89年『世界大博物図鑑第2巻魚類』でサントリー学芸賞受賞。膨大な知識を駆使して、古代文明からサイバー・カルチャーまで多岐なジャンルにわたる文筆活動を展開し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みーすけ

4
病院で読んでいて何だか後悔した一冊。場所が悪かった。でも私はアラマータのこんな本が好きなんだ!2011/07/27

チェブラリー

3
相変わらずエグイ!これぞ荒俣ワールド!2011/07/26

イツキ

2
衛生博覧会って人体の不思議展のルーツみたいなものか?民衆のグロテスクな物に対する下世話な興味は昔から変わっていないんだと再認識。2011/07/29

わす

1
胎内十月の見世物は、妊娠以前のセックスを真の目玉にしていたらしいと。著者は勃起した男根の付いた生人形を博物館倉庫で目撃したこともあるという。幕末の呼び込みは「男女一しずくの精液、女の子宮に入りますればすなわち子を孕む」と際どい口上を語っていたそうだ。2024/04/23

小林ミノリ

1
知的好奇心と恥的好奇心のせめぎあい。 見世物小屋2.0としての衛生博覧会、興味本位で踏み込むと後悔します。

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