出版社内容情報
国際ピアノコンクールの舞台裏、演奏旅行先での珍談奇談、世界のピアニスト達の不思議な生態などエスプリ溢れるエッセイ四十余篇
内容説明
演奏旅行・国際コンクールから料理やペットの話まで。失敗談から文明批評に至る、名ピアニストの世界。中村紘子の最新エッセイ集。
目次
王妃さまのハンドバッグ
ロシア人の味覚
ピアニストの靴
天上の音楽
練習症候群
『イスラメイ』が聴こえる
永遠のホープ
ホテル・バッハの存在しないわけ
ショパンが大食漢だったら〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gen Kato
2
「芸術とは９９パーセントの神聖なるものへの奉仕、献身と、１パーセントの悪魔の血の混ったもの」…中村紘子さん、文章のセンスも抜群です。描かれるのはいわゆるセレブな交際・生活なのだけれど、イヤミ、くさみはいっさいなし。あたたかくもユーモラス。教養ある人間とは、こういうことをいうのだなあ。2015/09/01
tomatona
1
自分の本を再読。改めて思うけど、本当にこの人は素敵な文章を書くな～。1990年前後の話なので、話題は相当古いけれど、それもまたその激動の時代のことを思い出して楽しかった。名エッセイ。2023/12/12
