内容説明
オランダ北部の田舎町アッセン。この町の南に位置するVAN DRENTHE、通称アッセン・サーキットにつめかけた20万人を越す大観衆のどよめきが頂点に達した時。―1983年6月25日PM7:30。ロードレース世界グランプリ、ラウンド8、オランダGP、500ccクラス決勝のスターティング・シグナルがブルーに変わった…。現在でもバイク&GPフリークスに語りつがれる伝説のレースをここに公開。プロのレーステクニックから、GPライダーの人生まで描ききる必読の書。片山、ケニー、フレディー、そしてガードナーが甦る。
目次
パドックの動と静。
決勝の朝。
スターティング・グリッドに勇者が並んだ。
シグナルはブルーに変わった。
フレディー・スペンサーが飛び出した。
ガードナーがウンチーニに激突した。
フレディーが逃げ、片山が追走する。
フレディーの独走か?
ケニーの追撃が始まった。
ケニーが片山を抜いて2位に。
フレディーとケニーのバトルが始まった。
ケニーと片山がフレディーを抜く。
ケニーがトップを死守。
ケニーと片山が抜け出た。
片山がベスト・ラップをたたき出す。
片山、再びベスト・ラップ。
周遅れがからんで来た。
片山がタイムを落し、フレディーが追い上げる。
ケニーはトップの座が安泰だと考え始めた。
0.19秒差のチェッカー。
そして、片山敬済はマシーンを降りた。