内容説明
“雨つづきの日々が終はりに近づき、雲間に空の青さが現れだす頃、決壊箇所の晴れ間は何といふ華やぎ、草地は何と祝祭気分に満ちてゐることか”逆境の晩年隠棲した詩人は自然を詳細に描き永遠へと回帰した。
目次
“すべてにおいてわたしは至りつきたい”
“有名であることは醜い”
たましひ
イヴ
呼び名なく
転換
森の春
七月
茸とり
静けさ〔ほか〕
著者等紹介
パステルナーク,ボリース[パステルナーク,ボリース][Пастернак,Борис]
1890‐1960。画家である父と音楽家である母との間に生れ、幼少時からトルストイ、リルケ等多数の芸術家の交流する環境に育った。1922年の第三詩集『わが妹人生』で詩人として著名となる。1958年ノーベル文学賞授賞
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