角川文庫
聖域

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  • サイズ 文庫判/ページ数 294p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041612149
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

高校教師の西尾は、突然退学した生徒を探しにその街にやって来た。「臆病なんですよ、俺は。自分でも情けなくなる…」西尾はそう呟く。だが、それでも自分を信じたいと思う。沈黙しつづけるばかりの人生に幕を下ろしたいと、西尾は願った。西尾は教え子が、暴力団に川中を殺すための鉄砲玉として雇われていることを知る。一体なんのために…。しかし、黙したまま堕ちていこうとした少年の決意を知ったとき、西尾の魂に火が点いた―。己の魂の再生に賭けた男の姿を描く“ブラディ・ドール”シリーズの第9弾。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ねこまんま

36
時々、ハードボイルドには似つかわしくない職種の人が登場するこのシリーズですが、今回は何と高校教師。 喧嘩なんてしたことのない西尾先生が、何かに突き動かされるように闇世界に巻き込まれていきます。 大人の挑発に簡単に乗せられ、抜き差しならなくなってしまう男の子たちが気の毒。 そして、みゆきちゃんにもっと謎が隠されていると思ってたのにたいしたことなかったので拍子抜けしたわ。 洋酒も葉巻も私にはわからないけれど、車はわりと好きなので、走りのシーンは迫力があって萌えた(笑)2016/07/30

Take@磨穿鉄靴

32
ブラディドールシリーズもこれで9作目。今回の主役は高校教師。ただ教師要素は少なくレビンをチューンして乗り回す走り屋という立ち位置がしっくりくる。仕事はしない。お金はカードからバンバン引き出す。実家はお金持ち。彼の思想や熱意はあまり感じられなかった。「なんとなく」生きていけてよかったね。そんな感想。シリーズ通して一番薄い人物な印象。★★★☆☆2023/12/18

せ〜ちゃん

27
★★★★★ シリーズ第9弾。2016/05/10

Aquarius

25
それはただ普通の男の物語。強靭な肉体を持っているわけでも腕っ節が強いわけでもない。殴られれば怯み、恐怖を抱く高校教師の西尾。一見普通に見える彼にも譲れない拘りを持っていた。人を良くも悪くも変えるのは人である。そんな彼が変化していく姿にとても惹かれる。譲れない物、護るべき者が出来た時、男は本当に強くなると感じる。ブラディ・ドールシリーズ初といっていい程の一般人が魅せる男気は最後の最後で花開くがその代償は余にも大きすぎる。次巻で完結ふたたびの荒野へ。川中で始まり川中で終わるどんな終焉を迎えるのか楽しみである。2015/06/26

taku

16
いくぜ第九章。また失礼なことを言ってしまうけど、先生の女キャラは記号。男が男であるために都合のよい存在で、出番が増える面倒くさくなってくる。だからヒロインは男。川中とキドニーがそれ。周りが放っておかないタイプ。キドニーなんて姫ポジ。走り屋教師は画家先生と同じく、男になっていったタイプだな。キャラが確立された下村、ケガしたときのドク頼み、この二人が気に入ってきた。いよいよ次が最終巻。読まずにはいられない期待と、また誰か死ぬなという不安を抱えて、いくぜいくぜいくぜ!!2018/12/29

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