出版社内容情報
名探偵・浅見光彦が世界遺産・熊野古道で起きた殺人事件の真相に迫る!作家・内田康夫に、大学教授の松岡が相談を持ちかけた。学生が那智勝浦から船で補陀落へ渡る「補陀落渡海」を企画しているというのだ。不吉な予感がするという松岡に誘われ、浅見と紀伊半島へ向かうと……。
内田 康夫[ウチダ ヤスオ]
著・文・その他
内容説明
愛車・ソアラのローンを払い終え上機嫌だった浅見光彦に、作家・内田康夫から1本の電話がかかってきた。生身の人間を小船に乗せて沖合に流す・補陀落渡海が現代によみがえるというのだ。浅見が運転する車で現地へと向かった2人は、南紀山中に差し掛かったところで殺人事件に遭遇する。犠牲者は、小船に僧に扮して乗る予定の男の妻だった。名探偵と作家の迷コンビが操るソアラに襲いかかる罠とは?長編旅情ミステリー。
著者等紹介
内田康夫[ウチダヤスオ]
東京都出身、現在は軽井沢に在住。1980年、『死者の木霊』を自費出版してデビュー。82年には、浅見光彦が初めて登場する『後鳥羽伝説殺人事件』を上梓。以来、全国を旅して日本人の心の琴線に触れるミステリーを書き続けている。2006年4月に刊行された『棄霊島』で名探偵・浅見光彦は100番目の事件に挑戦。07年、全著作累計部数が1億部を突破。08年3月、第11回日本ミステリー文学大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Taka
36
浅見光彦シリーズ。古い宗教的儀式に絡んだ殺人事件。今回はかなり軽井沢のセンセがストーリーに入り込む展開に。解決もセンセのお手柄⁇2019/10/22
roomy
23
メインの事件解決よりソアラのことが気になって仕方ありませんでした。最後の日付にはどんな意味があったのか気になります。2016/01/13
まり
7
図書館本。今回はセンセが大活躍。こんなに全編ずっと登場しているのは珍しい。そして今回は、あのソアラのローンが完済と言う大きな出来事があったのに…。やっぱりセンセはさすがだわ。2人で夜にワープロにむかってパチパチしていたのが、めちゃ貴重。事件より2人のやり取りに注目だった。2023/08/19
chinayo
5
この時代の作家の書き方は、会話が多いということ。ちょっと掛け合い漫才みたい。この作品では、女性描写が、浅いなあーと感じた。2019/06/05
しんた
5
和歌山は行ったばかりだったが、道成寺の舞台だったとは不覚。龍神村も興味あるのでもう一度行きたいな。最後の車のシーンは清姫とあいなってトラウマ。でもいつもながら、いくらなんでも感はある。2013/09/15