集英社文庫<br> 人形たちの白昼夢

個数:
電子版価格
¥605
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

集英社文庫
人形たちの白昼夢

  • 千早 茜【著】
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • 集英社(2020/06発売)
  • 文庫・児童書 ポイント2倍キャンペーン対象商品(8/24まで)
  • ポイント 12pt
  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年08月12日 05時04分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 232p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087441277
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

嘘をつけない男と嘘しか口にしない女が出会った時、物語は動き出す。
『魚神』『男ともだち』の著者が贈る、リアルと幻想が溶けあうような12のショートストーリー。
声が出なくなってしまった私は、見知らぬ相手からの招待状に誘われ、レストランを訪れる。給仕人にうながされ料理を口にすると、さまざまな情景が浮かんできて――。(「スヴニール」)
荒廃した世界。空爆から身を潜め、不思議な「声」に導かれて目を開けると、自動機械人形(オート・ドール)が現れた。豪奢で美しい、暗殺用の人形に連れられて向かった先には――。(「リューズ」)
解説:彩瀬まる

内容説明

嘘がつけない男が出会った、嘘ばかりつく女。彼女は、男の持つ人形が見てきたという夢の話を次々に語り始め―。差出人不明の招待状に導かれた女が静謐なレストランで出されたのは、記憶を呼び起こす料理で…(「スヴニール」)、ティーポットが語る、持ち主の「あなた」との物語(「ワンフォーミー・ワンフォーユー」)。残酷な美しさに彩られた、幻想的な12編のショートストーリー。

著者等紹介

千早茜[チハヤアカネ]
1979年北海道生まれ。立命館大学文学部卒業。小学生時代の大半をアフリカのザンビアで過ごす。2008年『魚神』(「魚」改題)で第21回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。同作で第37回泉鏡花文学賞受賞。13年『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞受賞、第150回直木賞候補。14年『男ともだち』が第151回直木賞候補、第36回吉川英治文学新人賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

407
表紙ジャケットと挿絵として5葉の岡上淑子によるフォト・コラージュを配するセンスの良さが際立つ。ただし、今回の12の掌編は、例えば『ガーデン』が持っていた鮮烈な抒情には及ばない。残念ながらやや通俗的な領域にとどまり、そこからの跳躍が見られることはなかった。主たる発表誌が「WEB文蔵」であったせいか、あるいは読者対象を10代後半の女性たちを首座に据えたためかと思われる。したがって、当然本書を熱烈に支持する層は確実にあるだろう。小説が飛翔する可能性を持っていただけに、私には甚だ残念である。2020/10/23

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

149
かなしい夢をみてた。つめたい森で音もなく踊る少女翻る青いリボン、戦争は終わらないし愛しいひとは戻らない、青い目は繰り出されて貴族の棚にガラス瓶に入れて保管されます。"おまえにはこの価値がわからない"そう言って奪い取られたものたち。雪に沈めたい。光が射しこんでまた春がきてちいさな花がたくさん咲いても、それは去年とはおなじじゃないね。思い出がふり積もってここにはなくて、たまに叫びたくなるけどたしかにここにあったもの、後悔したくない。やさしい思い出の味を口にして、またバスに乗ろう。今の場所にかえろう。2020/09/20

mayu

75
静かに、美しく、時には残酷に。モノクロの風景の中に浮かび上がる鮮やかな色彩。青いリボンが、感情を失くしたかのような人形たちが象徴的に時をつないでいく。「ブッタネスカ」では、対照的なブラッディーな赤で、生と死、そこに宿る絶望と希望を紡いだら、「モンデンキント」では、月の光に包まれた金のボタンで、やわらかな初めての恋の思い出と、満たされなかった苦い記憶を振り返る。まるで白昼夢をみているように。輪郭のない、幻想の中に揺蕩うような時間に魅せられた。2022/06/19

優希

55
きらめくような世界が広がる短編集でした。アンティークの宝石のような美しさがあります。残酷ながらの輝きと幻想的な空気感に魅了されました。2023/03/21

カノコ

55
青いリボンに誘われるように、ここではないどこかに連れていかれる小さな12のお話たち。美しい言葉で紡がれるショートストーリーは、崩壊の予感を感じさせつつも小箱に大切に仕舞われている気がした。物語のいくつかは、指先が触れ合うように、いくつかのモチーフを引き継ぎながら語られる。その中でも、村人たちから「ヌカラ」と呼ばれ崇められる少女の「ビースト」が中々衝撃的だった。一片の曇りもない美しさが、ある種の暴力によって蹂躙されていく様に息を飲む。"罪人"たちがある方法で世界を獲得していく「モノクローム」もいい。2020/07/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15983896
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品