出版社内容情報
嘘をつけない男と嘘しか口にしない女が出会った時、物語は動き出す。
『魚神』『男ともだち』の著者が贈る、リアルと幻想が溶けあうような12のショートストーリー。
声が出なくなってしまった私は、見知らぬ相手からの招待状に誘われ、レストランを訪れる。給仕人にうながされ料理を口にすると、さまざまな情景が浮かんできて――。(「スヴニール」)
荒廃した世界。空爆から身を潜め、不思議な「声」に導かれて目を開けると、自動機械人形(オート・ドール)が現れた。豪奢で美しい、暗殺用の人形に連れられて向かった先には――。(「リューズ」)
解説:彩瀬まる
内容説明
嘘がつけない男が出会った、嘘ばかりつく女。彼女は、男の持つ人形が見てきたという夢の話を次々に語り始め―。差出人不明の招待状に導かれた女が静謐なレストランで出されたのは、記憶を呼び起こす料理で…(「スヴニール」)、ティーポットが語る、持ち主の「あなた」との物語(「ワンフォーミー・ワンフォーユー」)。残酷な美しさに彩られた、幻想的な12編のショートストーリー。
著者等紹介
千早茜[チハヤアカネ]
1979年北海道生まれ。立命館大学文学部卒業。小学生時代の大半をアフリカのザンビアで過ごす。2008年『魚神』(「魚」改題)で第21回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。同作で第37回泉鏡花文学賞受賞。13年『あとかた』で第20回島清恋愛文学賞受賞、第150回直木賞候補。14年『男ともだち』が第151回直木賞候補、第36回吉川英治文学新人賞候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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