角川文庫<br> 天河伝説殺人事件〈下〉 (改版)

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角川文庫
天河伝説殺人事件〈下〉 (改版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 291p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041607718
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

新宿の高層ビル街で、突如倒れた一人の男。亡くなった男の手には、能の水上流宗家・和憲が所有していた「五十鈴」があった。芸能の神を祀る吉野・天河神社の大切なお守りを、なぜこの男が持っていたのか?水上流の後継者といわれた和鷹の急逝に続き、行方不明だった宗家和憲をも襲った謎の死。和鷹が亡くなる直前につけた「雨降らしの面」に封印された、水上家の悲しく謎めいた過去に、名探偵・浅見光彦が鮮やかに迫る。

著者等紹介

内田康夫[ウチダヤスオ]
東京都出身、現在は軽井沢に在住。1980年、『死者の木霊』を自費出版してデビュー。82年には、浅見光彦が初めて登場する『後鳥羽伝説殺人事件』を上梓。以来、全国を旅して日本人の心の琴線に触れるミステリーを書き続けている。08年3月、第11回日本ミステリー文学大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

セウテス

78
【浅見光彦シリーズ】第21弾、下巻。天河神社の歴史と能という伝統文化を背景に、何とも荘厳な物語が頭に浮かぶのだが、実際は上級国民の戯言である。ミステリとしては犯人と結末を、光彦が何故この質問をしたのか、何故疑問に思ったのか等から、ある程度推理を楽しめる。しかし伝統文化を守る為に、ただひたすら家族と真面目に生きていた者が、死んで良いわけは絶対にない。また、問題を起こす原因を作っておきながらも、体制の維持が優先される考え方、そのものが争いを生むだろう。光彦の終え方も、物語の終り方も、全く納得のいく話ではない。2022/10/13

あぶらや

15
能の「二人静」に題材を取った物語は女の情念が産み出した殺人事件だった。と言う結果だったが、殺人に至るまでの動機がいまいち納得出来る展開になっていない。と言うか語られていない。人気シリーズ、面白いと言えば面白いが次を読もうと言う気にはさせてもらえませんでした。2018/11/21

あおさわ

13
引っ張った割には真相はシンプル。 過程は楽しめたし天河神社にまつわる伝説は面白く読めましたが 余韻「らしい」静かなラストではあっても ちゃんとおいて行かれたキャラクターの感情に始末をつけてないので物足りなさがありました。 残念ではないですし面白かったのですが・・・。 個人的な好みのバランスではなかったかな。2015/03/15

KOD

10
約30年前に映画のCMを観て興味を惹かれ小説を買った。その時は読破出来ず…。当日の私には能や歴史の描写は刺さらなかったんでしょうね。40歳を超えて改めて読むととても面白くスラスラ読めました。天河神社、死ぬまでに行ってみたい。2020/09/12

浅見陽一郎

8
上、下の2冊に分かれていいたが、以前は1冊だったように思う。 能の跡目争い、出生の秘密、とにかくありがちなプロット ながらも、ついつい惹かれていく内田作品 もう故人となった著者、新たなものは生まれないと思いながらしみじみ読みふけりました。2022/10/20

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