内容説明
浅見光彦は、ひょんなことから母・雪江の三州への旅のお供を命じられた。道中「殉国の七士の墓」に立ち寄ったふたりは、おかしなことをいう愛国老人に出会う。ところが、翌朝、その老人の死体が蒲郡の海岸で発見される。死亡状況からすると、何者かに断崖から突き落とされたらしい。が、そのあたりには人が転落しそうな場所はない。三河湾をはさんだ伊良湖岬から死体が流れ着いたのだろうか。警察から嫌疑をかけられた浅見母子は事件の解決に全力を注ぐが…。長編旅情ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
一笑
13
急に三ヶ根山に行くことになり、急に三州吉良殺人事件を再読した。殉国七士の墓で知り合った老人が三河湾リゾート開発にからんだことで殺され、その犯人を浅見光彦が追い求める物語。殉国七士とは東条英機や広田弘毅など戦後A級戦犯として処刑された七人のこと。戦争とリゾート開発、如何にも内田さんらしい作品。殉国七士の墓はもちろんだけれど、三ヶ根山山頂にも戦争に関連した石碑や墓がたくさん建っていた。浅見光彦がヒロイン鹿島里美に再会した吉良上野介の菩提寺華蔵寺にも行った。蒲郡に比べ三ヶ根山山頂付近は随分寂れてしまっていた。2025/11/20
まり
8
図書館本。今回は母上が大活躍?事件解明に積極的と言うか寛容で光彦的には捜査がしやすかった気がする。途中で、ドラマで見たなぁ〜と思ったけど、うろ覚えだったので普通に楽しく読めた。最後がスッキリしていて良かった。2023/04/13
しんた
4
三州とは三河の事らしい。以前田原市には行ったことがあったが、舞台は吉良町、少し伊良湖岬。鉄板のリゾート開発モノ。現時点で吉良町にリゾートを感じるホテルはみあたらない。2020/02/09
如雨露屋
3
急峻な伊良湖岬の断崖と、波静かな吉良の海岸、三河湾を挟む位置にある対照的な美しい風景に仕掛けられた完全犯罪のタネ…浅見さんのご母堂・雪江未亡人の勘も冴えわたっています。2016/01/07
順
2
図書館が休館なので持ってる昔の本を再読しました。初めの方はやはり興味深く読んで行ったが、結末で少し強引に解決に持って行くのが少し気になったかな~。2020/04/29
-
- 和書
- 関節のMRI (第3版)




