内容説明
林田吾郎とよし子は幼な馴染であった。そしてよし子には、忘れられない男でもあった。だが、夏休みに帰郷して、両親に結婚の許可を得ようという手紙を最後に、彼は消息を絶った。―そして三十年。京都の老舗旅館「あや乃」の庭の片隅で毎年ひっそりと花を咲かせるニドザクラ。一本の木に一重、八重、二段咲きと三通りの花が咲く、伝説の桜に隠された謎とは?女流作家ならではの心理ミステリーの傑作集。
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- お父さん、学校を向いて!



