角川文庫<br> 東京青年

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角川文庫
東京青年

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  • サイズ 文庫判/ページ数 306p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784041371954
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

舞台は一九五〇年代の東京。かつてこんなにも魅力的で、鮮やかな風景があった…。高校生のヨシオはある日、校内のパン店の女性に目を奪われた。すばらしい出来ばえの横顔、完璧なまでに端正なスタイル。ヨシオはしばしば授業を抜け出し、彼女とふたりだけの時間を過ごすようになる。ふたりの少年が、成熟した大人の女性たちに出逢い、自分が進むべき道を見つけだしていく。爽やかな青春小説。

著者等紹介

片岡義男[カタオカヨシオ]
1940年東京生まれ。74年に『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年、『スローなブギにしてくれ』で野性時代新人賞を受賞。かつてないスタイルで若者の心象風景を描き、70年代から80年代を通して時代の圧倒的支持を受ける
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ほほほ

22
青空文庫に新しく追加されたのをきっかけに、電子と書籍、両方で読みました。書籍の表紙がすてき。片岡さんご自身が撮られたもので、50年代前半のアメリカの雑誌のグラビアを複写したものらしいです。舞台は1960年代の東京。主人公は20代前半の男子学生。内容はいつもながら、行動力のあるさばさばした人たちと美人が盛りだくさんで、写真を撮ったり文章を書いたり本を創ったり恋をしたり。似た内容が多いのに読んでしまう片岡作品。そろそろ飽きてきたかな?2015/08/18

アーノルド

5
あらすじに惹かれて手にした、著者初読作品 『少年の爽やかな青春小説』と謳っています “青春小説”と聞くと、イメージとして幾つかのストーリーが浮かびますが、スマートで洗練された少年が、非の打ち所のない淑女に出逢い親密になっていく本作の縁には、ただただ必然性を感じてしまう 官能的な場面も、厭らしさを感じるコトなく、文学的な艶かしさで書き記されています 何処までもオシャレな、作品でした すべては表紙の写真に集約されているように感じました!   2017/08/06

narakunona

2
1950年代の東京が舞台。登場人物が全てにおいて余裕がある人たちで羨ましいな。そして、そんな余裕ある人たちの生活は面白い!主人公は帰国子女のハーフの少年、親友はフィルムカメラでバシバシ美人の写真を撮るカメラ小僧。出てくる女性の描写が素敵で、作者は女の人大好きなんだろうなぁと思った。2017/11/25

清新

1
初読み 片岡義男さん。はじめは、ヨシオも島村もいいとこのお坊っちゃんで、特にヨシオはギザな奴に思えた。時代背景がわかり、読み進めるうちに、ヨシオも島村も他の人も 若いけど自立した大人に感じた。ヨシオと直子の関係を羨ましく思うと同時に、直子がヨシオを大人の世界に導く描写は、しっとりと美しかった。全体の文章も、落ち着いて大人を感じた。2025/09/06

TakeC

0
片岡ワールドに久しぶりに浸った、何故かユーミンの歌の世界と重なりを感じた。2014/09/02

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